【理論と実践】医療・介護・障害サービスの連携による地域包括ケアシステムの構築

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令和5年7月18日 病院経営の理論と実践 1892号

■医療・介護・障害サービスの連携による地域包括ケアシステムの構築

中神勇輝(なかがみゆうき)
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おはようございます。中神です。

〜今日のテーマ〜

本日の内容は、 医療経営士1級受験対策ということで学びをシェアしていきたいと思います。
(長英一郎さん作成の問題集より)

9月の試験に向けてスパートの時期です。
皆様は、いかがお過ごしでしょうか。

さて、今回のお題はこちらです。

地域包括ケアシステムの構築のためには、
医療や介護、障害サービスが連携していく必要があります。
その構想の中で現場でできることは何でしょうか?

とても大事なテーマです。

まず連携の目的は何か、確認してみましょう。

なんといっても、「高齢者や障害者が安心して生活できるようにすること」です。

それをどのようにサポートできるか、考えてみましょう。

医療と介護と障害サービス、それぞれの立場でできることは違います。

まず、急性期病院の立場で考えてみましょう。

入院時と退院時がポイントです。

入院時、または入院中に、退院後の生活に配慮した治療を開始・提供できているでしょうか。
どのような生活を望んでいるのか、どのような家庭環境にあるのか、
そういった点まで踏み込まなければ、退院後の生活に配慮した治療に至りません。
治して終わり、という時代でもないです。
早めの離床、ベッドサイドリハビリなどを行うことは、大きな方向性ですよね。

次に、精神科病院です。

グループホーム等への復帰の支援が求められます。
その際に、社会資源を活用するために、地域の障害福祉サービスとの連携は必須です。
就労支援を含めた「暮らし」の環境を整備していきます。
一時的に病院で受け入れることは大事です。
さらに、これからは地域の中で暮らしていくためにどうすれば良いか、
ということも考えていく必要がありますね。

三つ目は、介護施設です。

日常生活のサポートやケアをすることが求められます。
「ときどき入院ほぼ在宅」を支えるために、口腔ケアや栄養ケアは必須ですね。
「生きる」基本の部分です。
これらのケアをできる体制をいかに構築するか、技術を身につけていくか、
現場で実行できる、地域包括ケアシステムの活動の一つですね。

最後に、障害者施設です。

緊急時に対応してくれる医療機関との連携を密にしておくことが挙げられます。
病院の立場では、入院受け入れ時には、施設への適切なヒアリング・情報収集を行い、
患者の退院時には、家族のみならず、退院先の施設に対し、入院中の状況を伝えることは連携の基本ですね。

急性期、精神科、介護施設、障害者施設、それぞれの立場で、
どうすれば患者さんを地域に戻せるか、自宅や施設で暮らしていくために必要な支援は何かを考え、
取り組んでいく必要がありますね。

以上です。では、また明日(^-^)v

(当該内容は、私の所属する組織とは一切関係はなく、全ての文責は私個人に属します。)

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この記事を書いたのは、こんな人。
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地方の中小病院に勤務する医事課畑出身の企画部門所属にする医療経営士2級。
名は、中神勇輝。2023年、医療経営士1級を受験予定。
(可能なら中小企業診断士も受験する予定。)
趣味は、ドラムと家庭菜園と筋トレ(HIIT最高!)と読書。