【理論と実践】医療経営士1級試験対策(DPC制度の概要と取り組み)

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令和5年8月10日 病院経営の理論と実践 1915号

■医療経営士1級試験対策(DPC制度の概要と取り組み)

中神勇輝(なかがみゆうき)
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おはようございます。中神です。

〜今日のテーマ〜

本日の内容は、

「医療経営士1級試験対策(DPC制度の概要と取り組み)」

について。

【試験まで残り24日】

さて、試験まで、24日(今日を入れて)です。

知識等の最終確認・追い込みをかけていきたいと思います。
DPCについて、基本的な部分・問われそうな部分を確認していきます。

【DPC制度の概要と取り組み】

DPCの計算方法について確認します。

DPCの点数は、大きく2つから構成されます。
その一つが、包括部分です。(もう一つは出来高部分です。)

1)1日あたり定額報酬

計算方法を確認します。

診断群分類ごとの包括点数 × 医療機関別係数 × 入院日数 × 10円

で計算します。

診断群分類ごとの包括点数では、疾患によって点数が変わります。
副傷病の有無でも点数が変わります。
正確な入力が求められます。

医療機関別係数では、機能評価係数1と機能評価係数2があります。
機能評価係数1は、各種施設基準の取得ごとに改定されます。
機能評価係数2は、急性期医療の診療内容の評価により毎年改定されます。

入院日数では、診断群分類ごとに、入院期間1〜3まで設定されています。
入院期間2(全国平均)までの退院が望まれます。

2)DPCが与える診療への影響

DPCは手術等の出来高算定項目以外の診療行為は、包括されます。
過剰診療の抑制につながります。
どれだけ診療を行なっても包括されるのであれば、無駄な診療は行いません。

入院期間に応じて、点数が変わるために、各医療機関は、全国平均までの退院を目指します。
これにより、診療の標準化が進み、在院日数の短縮につながります。

3)機能評価係数2の中の「効率性係数」

機能評価係数を高める要素の一つが効率性係数です。

効率性係数の対象は、自院の入院疾患のうち、一定以上の症例がある疾患です。

その係数を高めるための取り組みは、

・入退院のベッドコントロールタワーの設置
・DPC2期間超えの患者の早期退院
・地域包括ケア病棟への転棟

などが挙げられます。

【まとめ】

疾患ごとに適切な入院期間を設定する目的は何でしょうか?

・患者に対する適切な医療の提供(診療内容、入院期間)
・在院日数等の短縮による医療費の削減

などが挙げられます。

今後、ますます在宅や施設での診療体制の構築が求められます。
DPC制度は入院だけのことを考えてもいてもうまくいきません。
地域との連携含め、取り組んでいきたいですね。

以上です。では、また明日(^-^)v

(当該内容は、私の所属する組織とは一切関係はなく、全ての文責は私個人に属します。)

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この記事を書いたのは、こんな人。
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地方の中小病院に勤務する医事課畑出身の企画部門所属にする医療経営士2級。
名は、中神勇輝。2023年、医療経営士1級を受験予定。
(可能なら中小企業診断士も受験する予定。)
趣味は、ドラムと家庭菜園と筋トレ(HIIT最高!)と読書。