【理論と実践】取り替え投資のキャッシュフローと節税効果(中小企業診断士2次試験 事例4)

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令和5年10月28日 病院経営の理論と実践 1995号

■取り替え投資のキャッシュフローと節税効果

中神勇輝(なかがみゆうき)
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おはようございます。中神です。

中小企業診断士二次試験に向けて、学びをシェアしています。

実際に問題を解いています。

今回は、令和3年度の事例4の第2問の設問1より、
「取り替え投資のキャッシュフローと節税効果」です。

1)設問

第2問(配点 30 点)

D 社はこれまで、各店舗のレジを法定耐用年数に従って 5 年ごとに更新してきた が、
現在保有しているセミセルフレジ 100 台を2022 年度期首にフルセルフレジへと
取り替えることを検討している。
また D 社は、この検討において取替投資を行わないという結論に至った場合には、
現在使用しているセミセルフレジと取得原価および 耐用期間が等しい
セミセルフレジへ 2023 年度期首に更新する予定である。

現在使用中のセミセルフレジは、2018 年度期首に 1 台につき 100 万円で購入し
有人レジから更新したもので、定額法で減価償却(耐用年数 5 年、残存価額 0 円)されており、
2022 年度期首に取り替える場合には耐用年数を 1 年残すことになる。

一方、 更新を検討しているフルセルフレジは付随費用込みで
1 台当たり 210 万円の価格であるが、耐用期間が 6 年と既存レジの耐用年数より
1 年長く使用できる。
D 社はフルセルフレジに更新した場合、減価償却においては法定耐用年数に
かかわらず耐用期間に合わせて耐用年数 6 年、残存価額 0 円の定額法で処理する予定である。
また、レジ 更新に際して現在保有しているセミセルフレジは 1 台当たり
8 万円で下取りされ、フルセルフレジの代価から差し引かれることになっている。

D 社ではフルセルフレジへと更新することにより、
D 社全体で人件費が毎年 2,500 万円削減されると見込んでいる。
なお、D 社の全社的利益(課税所得)は今後も黒字であることが予測されており、
利益に対する税率は 30 %である。

(設問 1 )

D 社が 2023 年度期首でのセミセルフレジの更新ではなく、
2022 年度期首にフルセルフレジへと取替投資を行った場合の、
初期投資額を除いた 2022 年度中の キャッシュフローを計算し、a欄に答えよ(単位:円)。
なお、b欄には計算過程を 示すこと。
ただし、レジの取替は 2022 年度期首に全店舗一斉更新を予定している。
また、初期投資額は期首に支出し、それ以外のキャッシュフローは年度末に
一 括して生じるものとする。

2)公開されている設問の趣旨

設備更新投資において、耐用年数を残した旧設備を売却し新設備へと
更新を行う場合における財務面での変化を整理し、初年度の差額キャッシュフローを
算出する能力を問う問題である。

3)初見の所感

キャッシュフローを出すのは、そんなに難しくなさそうなので、
これはいけるかな、という印象です。

4)与件文からの候補の抽出

特にないです。

5)考察・解答

(1)考察

(1−1)キャッシュに関係するのは、減価償却費です。

フルセルフレジを買おうとすると、1台につき、210万円。
100台買うと、21,000万円ですね。
6年間償却ですので、減価償却費は、一年につき、3,500万円です。

また、取り替え投資、ということで、
もともと使用・更新しようとしていたセミセルフレジは、1台につき、100万円。
100台で、10,000万円です。
5年間償却ですので、減価償却費は、一年につき、2,000万円です。

これらがコストです。

(1−2)キャッシュインの分はいかがでしょうか?

年間人件費が2,500万円、節約できます。

(2)解答

人件費節約ー(フルセルフーセミセルフ)×税金+減価償却費(現金支出が無いので戻し)
2,500万円ー(3,500万円ー2,000万円)×(1ー0.3)+1,500万円
=2,200万円

6)答え合わせ

「第二次試験過去問題集(TAC)さん」を参考にしています。

(1)振り返り

キャッシュインの部分の取り替え投資による売却損が抜けていました。

そうなんです。
取り替え投資には、「売却損」の節税効果が生じることがあります。

残存価格20万円のものが、8万円で売却することになります。
それが100台ですので、1200万円の売却損です。

1,200万円そのものは、キャッシュに影響ありませんが、
30%の税率分の360万円分は、減税になりますので、キャッシュインです。

(2)解答の修正

上記を踏まえて、
人件費節約ー(フルセルフーセミセルフ)×税金+売却損の節税+減価償却費
2,500万円ー(3,500万円ー2,000万円)×(1ー0.3)+360万円+1,500万円
=2,560万円

7)終わりに

節税効果、抜けていました。
反省です。

以上です。では、また明日(^-^)v

(当該内容は、私の所属する組織とは一切関係はなく、全ての文責は私個人に属します。)

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この記事を書いたのは、こんな人。
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地方の中小病院に勤務する医事課畑出身の企画部門所属にする医療経営士2級。
は、中神勇輝。2023年、医療経営士1級を受験。結果待ち。
(2023年、中小企業診断士の1次試験は無事通過。次は2次試験)
趣味は、ドラムと家庭菜園と筋トレ(HIIT最高!)と読書。

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