【理論と実践】連携づくしの診療報酬改定

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令和5年12月16日 病院経営の理論と実践 2043号

■連携づくしの診療報酬改定

中神勇輝(なかがみゆうき)
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おはようございます。中神です。

令和6年度の診療報酬改定の基本方針が発表されました。

以下の1枚に全てが網羅されています。

https://www.mhlw.go.jp/content/12401000/001177119.pdf

【概要】

今日は、その中の2番目について考えてみます。

地域医療構想の直近の目標である2025年の後(あと)について、言及されています。

「ポスト2025を見据えた地域包括ケアシステムの深化・推進や
医療DXを含めた医療機能の分化・強化、連携の推進」

医療DXを推進し、今般の感染症対応の経験やその影響も踏まえつつ、
外来・入院・在宅を含めた地域全体での医療機能の分化・強化、連携を着実に進めることが必要、
と言われます。

【具体的方向性の1例】

○生活に配慮した医療の推進など地域包括ケアシステムの深化・推進のための取組

「連携」尽くしです。
目的は、地域包括ケアシステムの深化・推進のための多職種連携・協働の取組等を推進です。

・医療機関間との連携
・医療機関と薬局・訪問看護ステーション等との連携
・医科歯科連携
・医歯薬連携
・医療と介護の連携
・医療と障害福祉サービスの連携
・その他の地域の保健・福祉・教育・行政等の関係機関との連携

病床機能報告制度によって、医療機関の機能分化は進みましたが、機能連携は未成熟です。
地域によるかもしれませんが・・・。
今後いかに診療報酬・介護報酬で進めていくか、注目です。
そして、病院の病床を減らした場合に考えなければならないのが、病院以外との連携です。
在宅療養の体制整備は必須ですね。

また、 高齢化する障害者施設における適切な医療提供に向けた
取組等の推進についても触れられていました。

【今後の大枠の課題】

今後、かかりつけ薬局、在宅を支える訪問看護や在宅ケア(介護)、
食事の基盤である口腔・歯科、さらには行政といった部分との連携も必要と言われています。

以前は、医療機関同士の連携がメインでしたが、
仕事の領域が変わってきていることを実感します。

この流れに乗るかどうかで、
医療機関はもちろん地域にとっての分岐点になると思います。

今回の診療報酬で、どのような改定が行われるか、
その体制をいかに整備していくか問われ、行動に移すことが求められますね。

以上です。では、また明日(^-^)v

(当該内容は、私の所属する組織とは一切関係はなく、全ての文責は私個人に属します。)

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この記事を書いたのは、こんな人。
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地方の中小病院に勤務する医事課畑出身の企画部門所属にする医療経営士2級。
中神勇輝。2023年、医療経営士1級を受験。無事1次は通過、現在は2次試験の結果待ち。
(2023年、中小企業診断士の1次試験は無事通過。現在は2次試験の結果待ち)
趣味は、ドラムと家庭菜園と筋トレ(HIIT最高!)と読書。