【理論と実践】営業レバレッジ、売り上げ減少に備えるには?

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令和5年12月15日 病院経営の理論と実践 2042号

■営業レバレッジ、売り上げ減少に備えるには?

中神勇輝(なかがみゆうき)
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おはようございます。中神です。

【営業レバレッジとは】

売上高の増減により、利益がどれだけ増減するかを測る指標です。

営業レバレッジが高い状態とは、変動費の割合が小さい(固定費の割合が大きい)状態です。
この状態では、売り上げ高が増えれば増えるほどに、利益も出やすい、という状況になります。
逆で考えると、売上が減ったときの利益の下がり幅も大きいということです。

固定費が小さく営業レバレッジが低い状態は、売上高が伸びても利益が出にくく、
減った場合でも利益への影響が小さい、ということです。

固定費の割合が大きい病院経営においては、
他業界と比べて営業レバレッジが高くなりやすい、ということは言えるでしょう。
つまり、売上高に利益が影響されやすい、ということです。

【計算】

営業レバレッジの出し方は、
限界利益/営業利益(経常利益の場合もあり)です。

まず、限界利益は、「売上高ー変動費」です。
営業利益は、売上高から売上原価や販管費を除いた数値ですね。

固定費の割合が多いパターンから見てみます。

売上高が5億円、変動費が1億円、営業利益が5000万円とします。
この場合、4億円/5000万円なので、営業レバレッジは、8倍です。

次のパターンは、固定費が少ないパターンです。

売上高が5億円、変動費が4億円、営業利益が5000万円とします。
この場合、1億円/5000万円なので、営業レバレッジは、2倍です。

売上の減少が想定される場合は、営業レバレッジを下げる(固定費を減らす)
という施策が求められます。

【おまけ】

計算途中で、割り切れない数値が出た場合は、
最後の結果がズレる可能性があるので、分数のまま計算しましょう。

以上です。では、また明日(^-^)v

(当該内容は、私の所属する組織とは一切関係はなく、全ての文責は私個人に属します。)

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この記事を書いたのは、こんな人。

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地方の中小病院に勤務する医事課畑出身の企画部門所属にする医療経営士2級。
中神勇輝。2023年、医療経営士1級を受験。無事1次は通過、現在は2次試験の結果待ち。
(2023年、中小企業診断士の1次試験は無事通過。現在は2次試験の結果待ち)
趣味は、ドラムと家庭菜園と筋トレ(HIIT最高!)と読書。