【理論と実践】地域包括医療病棟入院料の包括範囲(2回目)(令和6年度診療報酬改定)

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令和6年3月8日 病院経営の理論と実践 2126号

■地域包括医療病棟入院料の包括範囲(2回目)(令和6年度診療報酬改定)

中神勇輝(なかがみゆうき)
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おはようございます。中神です。

【はじめに】

令和6年度の診療報酬改定の情報が集まってきました。

・急性期の厳格化と高齢者救急医療の受け入れ態勢の整備
・基本診療に対する賃上げ分の上乗せ
・負担軽減や連携を促進する取り組み・DX化の評価
・感染対策の労力を補填する加算
・生活や食事を支え、改善するための多職種の協働、地域との連携

を推進するために、新規点数の設定、既存点数の是正が加わったと感じます。

これらを踏まえて、個別改定項目を見ていく必要があります。

【本日の項目】

地域包括医療病棟入院料の包括範囲について確認し、
前回は、入院基本料、入院基本料等加算、医学管理料でした。

包括範囲(2回目の確認:検査から薬剤料まで。それ以降は、また今度にします)

診療に係る費用のうち次に掲げるものは、地域包括医療病棟入院料に含まれるものとする。

ニ 第3部検査の費用

(区分番号D206に掲げる心臓カテーテル法による諸検査(一連の検査について)、
D295に掲げる関節鏡検査(片側)、
D296に掲げる喉頭直達鏡検査、
D296-2に掲げる鼻咽腔直達鏡検査、
D296-3に掲げる内視鏡用テレスコープを用いた咽頭画像等解析
(インフルエンザの診断の補助に用いるもの)、
D298に掲げる嗅裂部・鼻咽腔・副鼻腔入口部ファイバースコピー(部位を問わず一連につき)、
D298-2に掲げる内視鏡下嚥下機能検査、
D299に掲げる喉頭ファイバースコピー、
D300に掲げる中耳ファイバースコピー、
D300-2に掲げる顎関節鏡検査(片側)、
D302に掲げる気管支ファイバースコピー、
D302-2に掲げる気管支カテーテル気管支肺胞洗浄法検査、
D303に掲げる胸腔鏡検査、
D304に掲げる縦隔鏡検査、
D306に掲げる食道ファイバースコピー、
D308に掲げる胃・十二指腸ファイバースコピー、
D309に掲げる胆道ファイバースコ ピー、
D310に掲げる小腸内視鏡検査、
D310-2に掲げる消化管通過性検査、
D311に掲げる直腸鏡検査、
D311-2に掲げる肛門鏡検査、
D312に掲げる直腸ファイバースコピー、
D312-2に掲げる回腸嚢ファイバースコピー、
D313に掲げる大腸内視鏡検査、
D314に掲げる腹腔鏡検査 、
D315に掲げる腹腔ファイバースコピー 、
D316に掲げるクルドスコピー、
D317に掲げる膀胱尿道ファイバースコピー、
D317-2に掲げる膀胱尿道鏡検査、
D318に掲げる尿管カテーテル法(ファイバースコープによるもの)(両側)、
D319に掲げる腎盂尿管ファイバースコピー(片側)、
D320に掲げるヒステロスコピー、
D321に掲げるコルポスコピー、
D322に掲げる子宮ファイバースコピー、
D323に掲げる乳管鏡検査、
D324に掲げる血管内視鏡検査、
D325に掲げる肺臓カテーテル法、肝臓カテーテル法、膵臓カテーテル法、
D401に掲げる脳室穿刺、
D402に掲げる後頭下穿刺、
D403に掲げる腰椎穿刺、胸椎 穿刺、頸椎穿刺(脳脊髄圧測定を含む。)、
D404に掲げる骨髄穿刺、
D404-2に掲げる骨髄生検、
D405に掲げる関節穿刺 (片側)、
D406に掲げる上顎洞穿刺(片側)、
D406-2に掲げる扁桃周囲炎又は扁桃周囲膿瘍における試験穿刺(片側)、
D407に掲げる腎嚢胞又は水腎症穿刺、
D4 08に掲げるダグラス窩穿 刺、
D409に掲げるリンパ節等穿刺又は針生検、
D409-2に掲げるセンチネルリンパ節生検(片側)、
D410に掲げる乳腺穿刺又は針生検(片側)、
D411に掲げる甲状腺穿刺又は針生検、
D412に掲げる経皮的針生検法(透視、心電図検査及び超音波検査を含む。)、
D412-3に掲げる経頸静脈的肝生検、
D413に掲げる前立腺針生検法、
D414に掲げる内視鏡下生検法(1臓器につき)、
D414-2に掲げる超音波内視鏡下穿刺吸引生検法(EUS-FNA)、
D415に掲げる経気管肺生検法、
D415-2に掲げる超音波気管支鏡下穿刺吸引生検法(EBUS-TBNA)、
D415-3に掲げる経気管肺生検法(ナビゲーションによるもの)、
D415-4に掲げる経気管肺生検法(仮想気管支鏡を用いた場合)、
D415-5に掲げる経気管支凍結生検法、
D416に掲げる臓器穿刺、組織採取、
D417に掲げる組織試験採取、切採法、
D418に掲げる子宮腟部等からの検体採取、
D419に掲げるその他の検体採取及びD419-2に掲げる眼内液(前房水・硝子体液)検査)、
区分番号D500に掲げる薬剤(区分番号D206・・・中略・・・D419-2)
及びD600に掲げる特定保険医療材料(区分番号D206・・・中略・・・D419-2)を除く。)

ホ 第4部画像診断

(通則第4号及び第6号に掲げる画像診断管理加算1、
通則第5号及び第7号に掲げる画像診断管理加算2、画像診断管理加算3及び画像診断管理加算4
並びに区分番号E003に掲げる造影剤注入手技(3のイ(注1及び注2を含む。)に規定する費用に限る。))
並びに区分番号E300に掲げる特定保険医療材料
(区分番号E003に掲げる造影剤注入手技に掲げる画像診断に係るものに限る。)を除く。)

ヘ 第5部投薬

ト 第6部注射

(区分番号G020に掲げる無菌製剤処理料を除く。)

チ 第7部(リハビリテーション)第2節薬剤料

リ 第8部(精神科専門療法)第2節薬剤料

【所感】

検査は、内視鏡関係や穿刺関係は、出来高で請求できます。
血液や生化学などの検体検査、超音波検査や眼科などの生体検査は包括される点は、
DPC等に類似していますね。

については、レントゲンやCT、MRIの実施については包括です。

また、投薬や注射(無菌製剤処理料は除く)は当然の如く、不可です。
高額な注射でも包括される点は要注意です。

その他、リハビリテーションや精神科専門療法における薬剤は包括ですね。

細かく見るのは大変ですが、見れば見るだけ発見があるものです。

以上です。では、また明日(^-^)v

(当該内容は、私の所属する組織とは一切関係はなく、全ての文責は私個人に属します。)

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この記事を書いたのは、こんな人。

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中神勇輝。地方の中小病院に勤務する医事課畑出身の企画部門所属。
2023年、医療経営士1級に合格!
2023年、中小企業診断士の1次試験の2次試験は突破、次は登録。
趣味は、ドラムと家庭菜園と筋トレ(HIIT最高!)と読書。