【理論と実践】訪問看護の質向上と連携の推進(令和6年度介護報酬改定)

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令和6年3月29日 病院経営の理論と実践 2147号

■訪問看護の質向上と連携の推進(令和6年度介護報酬改定)

中神勇輝(なかがみゆうき)
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おはようございます。中神です。

【はじめに】

令和6年度の診療報酬改定対応に奔走されている医療機関が多いことでしょう。
私もその一人です。

・急性期の厳格化と高齢者救急医療の受け入れ態勢の整備
・基本診療に対する賃上げ分の上乗せ
・負担軽減や連携を促進する取り組み・DX化の評価
・感染対策の労力を補填する加算
・生活や食事を支え、改善するための多職種の協働、地域との連携

を推進するために、新規点数の設定、既存点数の是正が加わったと感じます。

森(全体)を見て、木(個別項目)を見ていく必要があります。

【本日の項目】

今年は、同時改定、ということで、診療報酬だけでなく、介護報酬も確認する必要があるのが特徴ですね。
訪問看護を併設している医療法人は多いと思います。
私が所属する組織も同様です。

1、専門性の高い看護師による訪問看護の評価

<概要>【訪問看護★、看護小規模多機能型居宅介護】

○医療ニーズの高い訪問看護利用者が増える中で、適切かつより質の高い訪問看護を提供する観点から、
専門性の高い看護師が指定訪問看護、指定介護予防訪問看護及び指定看護小規模多機能型居宅介護の実施に
関する計画的な管理を行うことを評価する新たな加算を設ける。【告示改正】

<現行>  なし
<改定後> 専門管理加算 250単位/月(新設)

2、円滑な在宅移行に向けた看護師による退院当日訪問の推進

<概要>【訪問看護★】

○要介護者等のより円滑な在宅移行を訪問看護サービスとして推進する観点から、
看護師が退院・退所当日に初回訪問することを評価する新たな区分を設ける。【告示改正】

<現行> 初回加算 300単位/月
<改定後> 初回加算(Ⅰ) 350単位/月(新設)
初回加算(Ⅱ) 300単位/月

3、訪問看護等におけるターミナルケア加算の見直し

<概要>【訪問看護、定期巡回・随時対応型訪問介護看護、看護小規模多機能型居宅介護】

○ターミナルケア加算について、介護保険の訪問看護等におけるターミナルケアの内容が
医療保険におけるターミナルケアと同様であることを踏まえ、評価の見直しを行う。【告示改正】

<現行> ターミナルケア加算 2,000単位/死亡月
<改定後> ターミナルケア加算 2,500単位/死亡月(変更)

4、情報通信機器を用いた死亡診断の補助に関する評価

<概要>【訪問看護、看護小規模多機能型居宅介護】

○離島等に居住する利用者の死亡診断について、診療報酬における対応との整合性を図る観点から、
ターミナルケア加算を算定し、看護師が情報通信機器を用いて医師の死亡診断の補助を行った場合の
評価を新たに設ける。【告示改正】

<現行>  なし
<改定後> 遠隔死亡診断補助加算 150単位/回(新設)

【所感】

1、専門性の高い看護師による訪問看護の評価

指定訪問看護事業所の緩和ケア、褥瘡ケア若しくは人工肛門ケア及び人工膀胱ケアに係る
専門の研修を受けた看護師又は特定行為研修を修了した看護師が、
指定訪問看護の実施に関する計画的な管理を行った場合に算定できます。

診療報酬改定でも、在宅医療の質の向上が求められていますが、こちらの訪問看護の点数も同様の狙い、と感じます。
より専門性の高い治療を在宅で提供できる環境を整えることが評価されます。

2、円滑な在宅移行に向けた看護師による退院当日訪問の推進

病院と在宅との連携強化ですね。
病院からの退院時に、病棟の看護師が同行することで、病院で算定できる点数がありますが、
こちらの点数は、訪問看護での活動を評価する項目ですね。

今回、病院、診療所又は介護保険施設から退院又は退所した日に
指定訪問看護事業所の看護師が初回の指定訪問看護を行った場合に算定できる点数が新設されました。
連携を強化するために様々な評価が新設されていることが分かりますね。

3、訪問看護等におけるターミナルケア加算の見直し

ターミナルケア加算の評価が上がります。
自宅で看取りできる体制を更に推進していくための変更と感じます。

4、情報通信機器を用いた死亡診断の補助に関する評価

要件は、情報通信機器を用いた在宅での看取りに係る研修を受けた看護師です。

直接、医師が自宅等に行けなくても、看護師が行くことで算定できます。
今後、このような点数が増えていくことでしょう。
訪問診療による「D to P with N」を感じる内容ですね。

以上です。では、また明日(^-^)v

(当該内容は、私の所属する組織とは一切関係はなく、全ての文責は私個人に属します。)

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この記事を書いたのは、こんな人。
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中神勇輝。地方の中小病院に勤務する医事課畑出身の企画部門所属。
2023年、医療経営士1級に合格!
2023年、中小企業診断士の1次試験の2次試験は突破、次は登録。
趣味は、ドラムと家庭菜園と筋トレ(HIIT最高!)と読書。

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