【理論と実践】介護サービスにおける契約と請求業務に関わる事項(介護福祉経営士テキストを通して)

2024年4月10日

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令和6年4月9日 医療・介護経営の理論と実践 2158号

■介護サービスにおける契約と請求業務に関わる事項

中神勇輝(なかがみゆうき)
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おはようございます。中神です。

【はじめに】

令和6年度の診療報酬・介護報酬改定対応に奔走されている医療機関が多いことでしょう。
私もその一人です。

・急性期の厳格化と高齢者救急医療の受け入れ態勢の整備
・基本診療に対する賃上げ分の上乗せ
・負担軽減や連携を促進する取り組み・DX化の評価
・感染対策の労力を補填する加算
・生活や食事を支え、改善するための多職種の協働、地域との連携

を推進するために、医療と介護の連携は、必須ですし、
両方の知識を蓄え、森(全体)を見たうえで、木(個別項目)を見ていく必要があります。

【本日の項目】

介護福祉経営士テキスト基礎編2ー2(第3版)
「介護報酬制度/介護報酬請求事務」を通しての学びをシェアします。

( 最新版は、第4版です。以下のURLが最新版の購入画面です。
https://www.jmpshop.jp/products/detail/2139 )

介護福祉経営士2級試験に向けて、テキストを勉強中です。
今回は、介護報酬の請求の流れについて、確認できました。
私自身の理解が混ざりますので、正確な内容を確認したい方は、テキストをご購入ください。

1、契約

まず、大事な点は「契約を交わす」ということです。
その契約において大事な3つの書類があります。

・契約書
・重要事項説明書
・個人情報利用の同意書

最近、介護報酬の届出に関わることがあり、重要事項説明書という言葉をよく聞きます。
この書類は、新しくサービスを契約する時だけでなく、
追加で加算を算定する時にはあらためて「説明と同意」が求められるので、
介護報酬改定のたびに対応しなければならないので大変な書類ということが分かりました。

2、サービス開始と請求の流れ

一部負担金(実費分)は、本人に請求します。
保険分の請求先は、国保連合会です。

当テキストで、紹介されている介護報酬の流れは興味深い内容でした。

概略は、以下のとおりです。
利用者から居宅介護支援事業者(ケアマネジャー)へケアプランの作成を依頼するところから始まります。
プラン確定後、サービスの提供、サービス事業者と居宅介護支援事業者との連絡調整、国保連合会への請求、支払いが生じます。
ステークホルダーは、利用者、ケアマネジャー、サービス事業者、国保連合会の4者ですね。

3、電子請求

電子請求が主流です。
診療報酬でも、以前は、紙レセプトを打ち出して一つ一つチェックし、
さらに紙で持っていた時を思うと、時代の変化を感じます。

電子請求の利便性についても触れられていました。

・提出後も10日までは修正が可能
・支払い通知関係および返戻通知関係が請求月の翌月3日までに取得できる
・サービス事業者向け給付管理票登録情報が取得できる
・伝送通信ソフトの受付点検機能による様式エラーの修正

等があります。

4、介護給付費請求書等の様式

詳しく書かれていました。
詳細はぜひ本誌をご覧ください。

5、返戻

診療報酬にも返戻がありますので、馴染みのある言葉です。

返戻の要因について触れられていました。例えば、

・必要箇所への入力漏れや誤り
・請求額等の計算誤り
・重複請求

などがありますね。このあたりは共通します。

6、過誤申立(取り下げ)

過誤申立は、誤って介護報酬を請求した場合に請求を取り下げることをいいます。

同月過誤と通常過誤があります。
同月過誤は、実績取り下げと再請求を同一審査月に行うことです。
通常過誤は、取り下げのみを行い、請求した金額はいったん全額を国保連合会に返金します。

以上です。では、また明日(^-^)v

(当該内容は、私の所属する組織とは一切関係はなく、全ての文責は私個人に属します。)

テーマについて、ご要望あれば、コメントをどうぞ。

◇病院経営の見える化について公開講座(動画)の講師をする機会を頂きました。感謝(^_^)
https://hcmi-s.net/weblesson-hcm/jmp_consult_01/  (講座)
https://healthcare-mgt.com/article/iryo/jmp_consulting01/  (紹介)

◇過去の内容、記事はこちらから是非(^-^)
https://wakuwaku-kokoro.net/

◇試験勉強や本の学びをアウトプットしているYouTubeチャンネルは、こちらです(^-^)
https://youtube.com/channel/UC_PiglYG9qTBjlJ3jt3161A

この記事を書いたのは、こんな人。
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中神勇輝。地方の中小病院に勤務する医事課畑出身の企画部門所属。
2023年、医療経営士1級に合格!
2023年、中小企業診断士の1次試験の2次試験は突破、次は登録。
趣味は、ドラムと家庭菜園と筋トレ(HIIT最高!)と読書。