【理論と実践】利用者保護と関連法規(介護福祉経営士テキストを通して)

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令和6年5月6日 医療・介護経営の理論と実践 2185号

■利用者保護と関連法規(介護福祉経営士テキストを通して)

中神勇輝(なかがみゆうき)
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おはようございます。中神です。

【はじめに】

令和6年度の診療報酬・介護報酬改定対応に奔走されている医療機関が多いことでしょう。
私もその一人です。

・急性期の厳格化と高齢者救急医療の受け入れ態勢の整備
・基本診療に対する賃上げ分の上乗せ
・負担軽減や連携を促進する取り組み・DX化の評価
・感染対策の労力を補填する加算
・生活や食事を支え、改善するための多職種の協働、地域との連携

を推進するために、新規点数の設定、既存点数の是正が加わったと感じます。

森(全体)を見て、木(個別項目)を見ていく必要があります。

【理由・参考書】

医療介護連携が重要視されていますので、介護福祉経営について大枠を学習しています。

最近は、介護福祉経営士テキスト基礎編1ー3(第2版)
「介護福祉関連法規」を参考書に使っています。

( 最新版は、第3版です。以下のURLが最新版の購入画面です。
https://www.jmpshop.jp/products/detail/2137
「介護福祉経営士テキスト JMIP」で検索してください。 )

この学習の目標として、介護福祉経営士2級試験を考えています。
網羅的に学べるのがこういった試験・テキストの良いところです。

今回は、「利用者保護と関連法規」について、学習しました。
私自身の理解や補足確認した内容が混ざりますので、
正確な内容を確認したい方は、テキストをご購入ください。

【本日の内容】

「事業の実施と利用者」に関する内容について確認します。

1、利用者を保護する仕組み

・利用者を保護する制度設計

措置制度(行政がサービス内容を決める)でなく、
契約制度(事業者と利用者との契約)となったことで、
利用者を保護する制度設計がますます重要になりました。

介護サービス事業者と利用者との間には情報の非対称性があります。
情報不足による利用者の不利益を防ぎ、
利用者が適切にサービスを利用できるようにすることは大事な視点ですよね。

2、苦情窓口の設定とサービスの評価、他

・苦情窓口の設置

事業所は、苦情窓口を設置することになっています。
ただ、実際は、地域包括支援センターやケアマネジャーに相談することが多い、とも言われますが、
どちらにしても窓口を設定することで、不満等の声を拾い、
改善に繋げていく仕組みが重要と感じますね。

・サービスの評価

同じく介護保険法で、自らの評価を行うことが義務付けられています。
「行動、振り返り、改善」のサイクルは大事です。

・サービスの提供内容、利用手続き

情報公開の仕組みとして、介護サービス情報公表制度があります。
自分たちのサービスを適切に伝える場があることで、
利用者もまた情報を拾いにいけますね。

また、サービスの利用手続きの際に必要な書類として、重要事項説明書がありますね。
利用開始時、利用者に説明し、同意を得る必要があります。
書類には、運営規定の概要や訪問介護の勤務体制などを記しています。

3、消費者契約法

最初、この法律を見て、「介護サービスと消費者」という概念が結びつきませんでした。
ただ、よくよく考えれば、利用者と事業所の契約でサービスが提供される、
という点から契約に不備があった際など、消費者保護の必要性が出てきました。
契約取り消し、となる事業者の行為例が挙げられていましたね。

4、高齢者の虐待の防止

虐待もしくは虐待の恐れがある高齢者について、
府市町村または地域包括支援センターに届け出ること、とされています。

・虐待の定義

身体的な虐待、ネグレクト(介護放棄など)、心理的虐待、性的虐待、経済的虐待があります。
身体拘束も禁止されており、同じく、虐待にあたります。

5、成年後見人制度と任意後見制度

成年後見人制度と任意後見制度の概要が表になっています。

・成年後見人の役割

大きく「財産管理」と「身上監護」です。

・任意後見制度

本人が十分な将来判断能力等を残しているときに、
自分で選んだ代理人に療養の監護や財産の管理についての代理権を与える制度です。

それぞれ押さえておきたい言葉ですね。

以上です。では、また明日(^-^)v

(当該内容は、私の所属する組織とは一切関係はなく、全ての文責は私個人に属します。)

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この記事を書いたのは、こんな人。
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中神勇輝。地方の中小病院に勤務する医事課畑出身の企画部門所属。
2023年、医療経営士1級に合格!
2023年、中小企業診断士の1次試験の2次試験は突破、次は登録。
趣味は、ドラムと家庭菜園と筋トレ(HIIT最高!)と読書。