【1104】予算管理と予算不要論（予算管理ガイドブック　3回目）

2021年5月22日

日々の学びや気づきを言語化し、行動を変え、未来を変える一助に。

「予算管理ガイドブック（芳野剛志さん）」のご紹介！

最近読んでいる予算管理関係の本の３冊目ですね。その3回目です！

【個人的要約】

・差異分析は、とことん「WHY」で、
　対策は、とことん「HOW」で、ロジックツリーを作る。

何をするにも掘り下げる必要がありますね。
よく言われることですが、浅いレベルで、止まっていないか反省です。

・ベストプラクティスの共有
・WHY × 5回の分析
・BSCを活用したロジックツリーとKPI設定

他の事例（ベストプラクティス）がまるまる活用できるとは限りませんが、
参考にすることはできますよね。

そういう意味では、他事業の成功を妬むのでもなく、
むしろ、その部分は「師」と仰ぐぐらいの成功マインドを持ちたいですね。

そして、ロジックツリーによる段階的な要因追求とKPIを設定することで、
見える化できるものがあるでしょう。
何を大事にしたいのか、そこを明確にしてブレイクダウンしていきたいですね。

・分析のやり方

分析の切り口の引き出しを多くすること、
　かつ、どれが効果的かを嗅ぎ分けるセンスを鍛えること。
　その1つがMECEであること。正しく分ける技術とも言える。

・価格差異と数量差異という分析の切り口。

・月次のレポート

売り上げ、利益、受注、在庫、売掛金回収、資金繰り。
実績確認は、累積で達成しているかどうかが大事。

・問題点を探すこと、そしてビジネス機会を探すことにつながる。
四半期または半期で分析し、戦略、政策レベルの軌道修正を行う。

・うまくやっているチームををベストプラクティスとして活用。

・予算管理の高度化

予算不要論もある。その理由は、
膨大なコストや時間がかかること、計画が固定化され、変化に対応できないこと、
　社内の駆け引きが優先されること。
目標を低く見積もったり、リスクを取らなかったりすることが問題。

・予算管理の代替案

他社との比較、相対的な改善を求める。
アクションプランの策定を複数年のプロセスにする。
事業に必要な経営資源をそれぞれの事業で利用可能にする。
顧客ニーズに対応する横断的な行動の調整。
そして、KPI管理を行う。

・組織の分権化
最低限の原則、価値及び境界を規定して事業を展開してもらう。
現場での意思決定の権限を与える。
組織全体にオープンな情報システムを構築する。

・予算不要論の代替となるのがBSC、ABC/ABM、ローリングフォーキャスト
BSCであれば、4つの視点で戦略マップを作り、それぞれにスコアカード（KPI）を設定する。
（明日に続く）

今回は、予算管理、予算統制からの、予算不要論でした。

まず、予算統制です。

価格差異や数量差異について触れられていましたが、
病院であれば、単価や患者数が該当するように思います。
患者数の場合、前年度（季節変動を考慮）や、直近３ヶ月の平均単価や平均患者数と
比較して大きく減少していないか、という視点になるでしょうか。

また、売り上げ、利益、受注、在庫、売掛金回収、資金繰りを月次で確認するとありますが、
受注や在庫、売掛金回収については病院ではそこまで問題にならないでしょう。
売掛金は、国の保証ですから、回収率は、だいぶ固いですよね。

売り上げや利益は、目標収益、利益に季節変動を考慮して
月次の予算化を試みるのも良いでしょう。
それらを単月で見るのではなく、累積ベースで目標に達しているかどうか、
達していないのであればなぜか、その差異分析が必要、ということですね。

そして、予算不要論。

予算管理の本で、予算不要論が出てきたので少し驚きです。

その理由と代替案が書かれていました。

その中で、紹介されていたBSC（バランスト・スコアカード）について
KPIが紹介されていました。
4つの視点で、戦略マップを作り、KPIを設定し、
事業がうまく進んでいるか、
定性的なものだけでなく、定量的にフォローしていくことが勧められていましたね。

今回は以上です。では、また明日(^_^)v

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