【1015】ICTと地域医療連携の推進

日々の学びや気づきを言語化し、行動を変え、未来を変える一助に。

月曜日ですね。2月も最後の週となりました。明日は祝日ですので、まずは、1日、頑張りましょう!

今回のテーマは、ICTと地域医療連携の推進、です。

題材は、「医事業務」2月15日号です(読書通算956日目)

医事業務

https://www.fujisan.co.jp/product/1281680143/new/

雑誌の目次は以下の通りでした。

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■巻頭カラー Point of view
キャリアを伸ばし自信につなげる~成長に必要な学びの場を提供~
Vol.6 将来を見据えた広い視野角
倉敷中央病院リバーサイド 事務長 十河浩史

■特集 地域医療連携の推進
◎事例1 クラウド型インターネット予約システムの運用
~近隣基幹施設の同一システム導入による地域医療の活性化~
中京病院 安藤康徳
◎事例2 医療関係者間コミュニケーションアプリを用いた病病連携の強化
~ICTの活用で当院のリソースを生かす~
岡山市立市民病院 佐賀亮介
◎事例3 前方連携における予約業務の改善
~お待たせしない連携室を目指して~
ひたちなか総合病院 鈴木明子
◎事例4 退院支援の効率化
~どこからでもアクセス可能なタイムスケジュール表の作成~
日本鋼管福山病院 岡崎眞由美
◎事例5 連携につながる魅力ある研修会へ
~問題から目をそらさずに改善しよう! ~
姫路赤十字病院 前田智成

■FOCUS !
済生会滋賀県病院 松並睦美

■スポットライト
佐久医療センター 医事課 藤嶋利成

■Feature
全国健康保険協会静岡支部 企画総務グループ長 名波直治

【連載】
◎とびさんの第六感! (No.16)
一般社団法人 日本医療業務支援機構 理事長 石飛隆敏
◎経営戦略と実践躬行(No.4)
宮崎市郡医師会病院 認定登録 医業経営コンサルタント 経営企画課 小塩 誠
◎Nakama Project(No.87)
浜松医科大学医学部附属病院 医療福祉支援センター センター長 小林利彦
◎若手でもできる!半径3m の職場改善(No.5)
◎Think Globally,Act Locally 地域視点で着想する医療.(No.18)
倉敷中央病院リバーサイド 事務長 十河浩史
◎Changes ~辞令 総務課長を命ず~(No.34)
千葉県済生会習志野病院 事務次長 兼 総務課長 石井 仁
◎医療用語なるほど辞典!(No.75)
望星大根クリニック 横田眞二

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では、この中で、特集の地域医療連携の推進の部分に触れつつ、進めてまいります!

1、地域における検査のクラウド型のインターネット予約システムの導入

囲い込みではなく、地域の医療機関同士で診療を受けやすくする体制を作る
ということを主目的としている、と書かれてあり、やはり「志」が大事ですね。

システムを整えるのが大変ですし、参加してもらうのも大変です。

誰かが先頭に立たなければ成し遂げられないことですし、
最初は、つまづくことも多いでしょうし、トライ&エラーでOK!という気持ちで
一つ一つ乗り越えていくパワーが素晴らしいですよね。

2、「join」による連携

高度急性期の病院に、画像を情報提供することで、救急搬送が必要か、など、
治療について相談できるシステムを作成したことが書かれています。

ここで、ポイント!と思ったのは、全く同じ画像システムを共有することができませんが、
自前のシステム(たいてい病院によって、バラバラでしょうし、そのシステムだけで
連動自体も難しいことが多いでしょう)の画像をカメラ等で動画で撮影し、
それを、その情報共有システムの中で、共有することで、意見を聞くことができる、ということですね。

全てを同じシステムにしなくても、共有しなければいけない部分のみ共有し、
意見をもらうという部分共有というやり方でも、まずは連携の方法として有効である、と感じます。

(最初から、全部できるなんて思わない!一個一個、積み重ねるのが大事ですね)

ゴール

3、前方連携における予約業務の改善

紹介があったときに医師でなければ判断できない症例と、
連携センター(医師以外)で判断できる症例を区別(マニュアル化、一覧化)することで、
問合せに対する対応力を高めたしたということですね。

何でもかんでも医師に確認するのではなく、医師以外でも判断できるような部分について
判断できる仕組み(タスクシフトの仕方)として、とても参考になる考え方だと思います。

4、退院支援の効率化

どこでもからでもアクセス可能なスタッフのタイムスケジュール表の作成。

お互い、どの職員が、どの時間帯に、どのような業務に当たっているか知っているでしょうか。
たいてい、分かりません。

それらについて、カンファレス、面談、委員会の予定が入っている、
などを事前に明確にして、共有できる仕組みにしておくことで、
お互いに時間の有無や、対応の可否について問い合わせをする無駄がなくなり、
それぞれが必要な業務に集中することができる、とあります。

これ、結構大事です。

仕事中ですから、プライバシーもへったくれもありませんから、オープンで良い訳です。

悪い言い方をすれば、隠すから(オープンにしないから)、お互いに遠慮したり、
変に勘ぐったりして、意思疎通が不十分になります。遠慮と配慮は違いますね。

5、地域との研修会

研修会の目的は何か?

・地域医療支援病院として医療・介護・福祉の質向上に寄与する
・当院の医療及び医療機器等を伝える機会
・地域連携として互いに顔の見える化、違いを理解できるようにすること

なんでも目的は大事です。

交流会は大事だから、とりあえずやってます!
研修会は、どこの医療機関もしているから、私たちもしています!

なんて、しょうもない理由で、実行しても、得るものが薄くなります。
どうせ、やるから大義を持つ、目的を持つ、一貫した行動をすることが大事ですね。

あと、研修会後のアンケートで、
搬送した患者がどのように回復していくのが分かった、
搬送する救急隊苦労が分かった、など、お互いの業務の状況や苦労を知ることもあったようで、
地域とステークホルダーがつながる良い機会となった、という意見もあったようです。

実施後、振り返る材料を準備しておくことは大事です。
そうして、ブラッシュアップしていけますから!

6、入退院支援センターにおける退院支援関係の汎用を入力確認表

面白いですね。やりたいけど、できていない医療機関も多いと思います。

患者番号、患者氏名、年齢、性別、診療科、入院日、病室、入院前介入、
ケアマネ介入、退院支援計画書、入退院支援加算、介護支援、退院時共同指導料。

介入状況、算定状況など、多職種で共有できる仕組みはとても大事です。

電子カルテで共有するにも、一覧性が低いことが多々あります。
(先進的な電子カルテには、完備されているとも思います)
一覧化することで、連携が深まり、支援が早くなりますね(人の力だけでは限界があります!)。

そして、この確認ステム。
医事課、経営企画、システム室で作成した、とのこと。
多職種連携して、多職種連携のシステムを作る。

以上、志を高く、経営課題を明確にし、優先順位の高い順にシステム化をしていく、
そのまとめ役が組織内には、絶対条件として必要ではないでしょうか。

ベイビーステップ

他にも、たくさん面白い記事がありますが、目次が気になる方は、ぜひご購入下さい。

では、本日は、ここまで。また明日!

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