【1172】介護業界を支えるヒト不足

日々の学びや気づきを言語化し、行動を変え、未来を変える一助に。

職場で「社会情勢と今後医療に求められるもの」というテーマで勉強会の講師依頼がありました。
そこで話した内容をシェアします。

目次は下記の通りです。今回は、その「介護業界を支えるヒト不足」について。

【目次】

・外部環境

コロナ禍による医療介護ニーズの変化の前倒し
地域包括ケアシステムの5つの要素
家族の解体と地域の解体
人口変化による2025年、2040年問題
ヒト不足とカネ不足
★介護業界を支えるヒト不足
ヒト不足を補うICT化、AIの推進で、効率化、生産性向上が求められる
高齢化社会と介護保険
ダブルケアラーとヤングケアラー
人口減少に伴う外来の体制検討
自助の促進
情報発信と運動指導の両輪
本来業務で対応しきれない部分を多角的にカバーする

・課題

医療機関のステークホルダーとの関係性構築
巨艦型の大病院ではできないケアミックス型病院の役割
在宅を守る医療と介護の役割
少子高齢化、生産性向上、採用力向上への対応
院内外の多職種連携、他機関との連携
新しいコミュニティーの再生
選ばれる病院とは
あれもこれも、でなく、あれかこれか
外部環境の変化、内部環境を踏まえて何をするか、何に特化するか

【内容】

前回の内容と似ています(^_^;)

介護業界を支える人が不足している、ということについて。

今年の4月、介護報酬の改定が施行されました。

介護報酬の大きな流れは、
施設から在宅へ。
自立、自助の促進。
そして、介護を担う人材の待遇改善などです。

いくら制度があっても、介護人材がいなければ、
「制度はあっても介護サービスなし」となります。

前回、申し上げた通り、高齢化によって介護を必要とする人が増えます。
在宅で暮らす方はもちろん、施設に入られる方にも対象者は多いです。
どちらにしても、それら高齢者の方々を支える、ケアをする人たちが必要です。

それは誰か?

現役世代、生産年齢の人たちですね。

65歳まで元気に働こう、定年を延長しよう、という話もありますが、
出生数も下がっていく中で、どうやってニーズに対応していくのか。

コロナ禍に見舞われた令和2年の出生数は過去最少の87万。
令和3年は、ますます減りそうです。

65歳年齢人口がピークになる2040年まで、あと20年弱です。
そうなったとき、介護業界を支える人が少なければ、高齢者をケアできる人がいなくなります。

介護サービスの制度があったとしても、サービスを提供する人がいなければ意味がありません。

介護業界は、失業者でも敬遠されてしまう職場と、ある雑誌で紹介されていました。
命を預かるといっても過言ではない、責任ある職場です。
そんな仕事にも関わらず、低賃金であれば、そこで働こうという人は少なくなります。
人をお世話するのが好き、という人ばかりなら良いですが、そういう訳でもありません。

待遇面の改善はなされようとしています。
賃金、生活が保障されているからこそ、その業界で働いてみようと思います。

ただ、待遇改善に点数がついても、その財源もいつまであるか分かりません、
というカネの課題もあります。

人不足を解消する。
そのために何ができるのか。

生産性の向上、ICTの活用、データ分析、自助の促進、域地で助け合う場の構築など、
一筋縄ではいかないテーマが多いです。

地域や日本の抱える課題に対し、「それでも、具体的に行動できることないか」を考え、
実行できる人がどれだけいるか、そのように啓蒙できるか、
ということが大きな方向性になるでしょう。

では、また明日(^_^)v

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