【理論と実践】今こそ事業の再構築のとき?

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令和5年2月20日 病院経営の理論と実践 1744号

■今こそ事業の再構築のとき?

中神勇輝(なかがみゆうき)
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おはようございます。中神です。

〜最近のブログのテーマ〜

・平日は、中小企業診断士関係
・土日は、医療・介護経営関係

今日は、平日ですので、中小企業診断士関係です。
最近の参考図書は、「中小企業白書」です。

〜今日のテーマ〜

第3節「感染症下の事業再構築」

中小企業は事業環境の変化に応じ、自社が競争優位に立てる事業領域へ進出 することが必要であり、
事業再構築は、足元の 事業継続だけでなく、事業の成長にも寄与する点でも重要である。

・事業再構築による売上面での効果

「効果が出る見込みは薄い」及び「既に撤退している」と回答した企業を除いた割合は、 96%。
事業再構築の実施は売上面で一定の効果が期待できる。

ただ、売上面での効果が出るには一定程度の期間を要することから、早めに取組を開始することが重要。

・事業再構築による売上面以外の効果

「既存事業とのシナジー効果」の回答割合が39%と最も高くなっていることが分かる。
「従業員の意欲・能力向上」は27%。
事業再構築を実施することで、実施した事業以外への波及効果も期待できる。

とあります。

事業再構築による売上面について、ほとんどの企業が効果が出る(予定)と考えていることが分かります。
シナジーを意識した事業展開が求められます。
ただ、後手に回るほどに効果は遅くなりますので、何事も早めが大事ですね。

さて、長かった中小企業白書もこれで終わりです。
最後、第2部のまとめで終了したいと思います。

「第1節から3節までのまとめ」

・第1節

既存の統計に加え、オルタナティブデータを通して
感染症がもたらした人々の行動、企業業績、地域経済への影響。

緊急事態宣言や、まん延防止措置が発令された時期には、
全国の主要地点の多くで人口変動率が 2019 年同月比で減少。
同時期には特に外食、宿泊などの消費支出が大きく減少。
また、多くの中小企業が企業利益が減少。
生産・設備投資の停滞が見られたが、足元で持ち直しの傾向。
キャッシュレス化が進展。

・第 2 節

中小企業政策の実績。

資金繰り支援策。
売上高の減少や利益水準の低下への対応に限らず、将来の不確実性に備え、多くの中小企業が資金調達を実施。

第 3 節

事業再構築の実施状況。

事業再構築を実施した企業 の大半が売上面での効果。
売上面以外でも、既存事業とのシナジー効果などを感じている企業も存在。

とあります。

良い振り返りができました。

人流や高速道路は結構戻っている感じがします。
ただ、新幹線や飛行機の利用状況はまだまだですね。

全体的に、営業利益の減少、資金繰りの困難さなど、非常に厳しい経営状況でした。
中には、回復している業種も見られますが、外食、宿泊、娯楽業はまだまだ回復していません。

今後、コロナの5類化によって、中小企業を取り巻く環境は変わっていくでしょう。
時流に、自院の事業をどのように変革させるか、勝負の年ですね。

以上です。では、また明日(^-^)v

(当該内容は、私の所属する組織とは一切関係はなく、全ての文責は私個人に属します。)

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この記事を書いたのは、こんな人。
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地方の中小病院に勤務する医事課畑出身の企画部門所属にする医療経営士2級。
名は、中神勇輝。2023年、医療経営士1級を受験予定。
(可能なら中小企業診断士も受験する予定。)
趣味は、ドラムと家庭菜園と筋トレ(HIIT最高!)と読書。