【理論と実践】短期滞在手術等基本料1の評価の見直し(令和6年度診療報酬改定)

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令和6年2月18日 病院経営の理論と実践 2107号

■短期滞在手術等基本料1の評価の見直し(令和6年度診療報酬改定)

中神勇輝(なかがみゆうき)
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おはようございます。中神です。

【はじめに】

2月14日に、診療報酬改定の答申の発表がありました。

・急性期の厳格化と高齢者救急医療の受け入れ態勢の整備
・基本診療に対する賃上げ分の上乗せ
・負担軽減や連携を促進する取り組み・DX化の評価
・感染対策の労力を補填する加算
・生活や食事を支え、改善するための多職種の協働、地域との連携

を推進するために、新規点数の設定、既存点数の是正が加わったと感じます。

これらを踏まえて、個別改定項目を見ていく必要があります。

【本日の項目】

短期滞在手術等基本料の評価の見直しのうち、
特に、短期滞在手術等基本料1について確認します。

「K282 水晶体再建術 1 眼内レンズを挿入する場合」は、
「主として入院で実施されてい る手術を行った場合 (1)麻酔を伴う手術」から外れています。

その影響は、いかほどか?と思っていましたが、
なかなかの点数減です。

2,947点から、1,588点に変更です。

【所感】

日帰りを進めたい中でリカバリー室などの体制を評価する
当該基本料の点数を下げる意図がいまいち分かりにくいです。

上記点数が下がるのであれば、入院で白内障を手術しよう、
という逆行する動きにならないだろうか、と想像します。

今回の改定は、外来部分での是正が多く、
特に中小病院への影響は過大です。

どのように乗り越えていくか、正念場になりますね。

以上です。では、また明日(^-^)v

(当該内容は、私の所属する組織とは一切関係はなく、全ての文責は私個人に属します。)

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この記事を書いたのは、こんな人。
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中神勇輝。地方の中小病院に勤務する医事課畑出身の企画部門所属。
2023年、医療経営士1級に合格!
2023年、中小企業診断士の1次試験の2次試験は突破、次は登録。
趣味は、ドラムと家庭菜園と筋トレ(HIIT最高!)と読書。