【1117】成り行き任せにならない経営を(管理会計&戦略会計)

日々の学びや気づきを言語化し、行動を変え、未来を変える一助に。

今日は、「管理会計&戦略会計」のご紹介!(約630ページ、複数回にわたっての紹介になります)

製造業中心の内容なので、医療業界と合致しにくい内容が多いですが、
医療機関に関連づけるとどうなるか、と考えながらの紹介です。

【個人的要約】

・CVPを活用して、目標とすべき売上高を知る。

利益が出るために必要な売上高を算定するために必要な項目は、変動比率と固定費。
必要な収益額を考えるにあたって、目安を知る一つの方法ですね。

年間で計算し、それを月次で按分すると、月次の必要収益となるでしょう。

データ分析

【個人的3つのアクションポイント】

・管理会計の目的は3つ。

 儲かったかどうか?
 儲けの原因は何か?
 その儲けは将来も期待できるか?

・CVPの前提条件は5つ。

 固定費と変動費の分解が適切であること。
 固定費を一定と考えること。
 変動費率に変化がないこと。
 製品構成に変化がないこと。
 異常な費用や損失がないこと。

・必要な収益を考える時、
 営業利益以降の収益や費用まで考慮して、経常利益ベースでの目標を考える。

管理会計の目的がシンプルで分かりやすいですね。
あと、CVPの計算には、前提条件が色々とありますが、キッチリやろうとしたら
キリがないので、ある程度のところで妥協して参考数値を出すのが無難、と思います。

例えば、3パターンぐらい作成しておくと、カバーできるように思います。
通常パターン、楽観パターン、悲観パターンなど、でしょうか。
シナリオ毎の予想は、有効だと思いますよ。

ポイント

【個人的重要トピック】

・操業度差異が発生する理由として、
年間販売数量の見積もりが過大であることや、過大な設備投資などがある。

・製品を作る際のコストについて
社長が機械を操作しても、社員が操作しても、できるものが一緒ならコストも一緒と考えれば良いか。

人件費という視点以外にも、機械を購入した固定費用も考えなければいけない。

・変動利益。貢献利益とも言う。
 固定費の回収に貢献する利益。事業付加価値とも言える。

・経常活動には、営業活動と財務活動がある。
 管理会計の守備範囲は営業活動まで。インカムゲインの段。

キャピタルゲインは、固定費と変動費の分解になじまない。
ただし、支払利息等は大きな動きがないことから、要素として入れることは可能。

変動費と固定費に加えて、受け取り利息はマイナス、支払利息はプラスにして
総コストとすることもある。

・営業利益の弾力性、損益ポジション倍率に3つある。

踏破すべき距離はどれぐらいか?
(目標達成点売上高÷損益分岐点売上高)(倍)

今までどれだけ歩いてきたか?
(実際売上高÷損益分岐点売上高)(倍)

あとどれくらい歩くのか?
(目標達成点売上高÷実際売上高)(倍)

ベイビーステップ

今回も、医療業界には馴染みが薄い言葉が多々ありました。
とはいえ、変動利益という考え方は、診療科ベースで考えると、結びつく内容と思います。

各診療科ごとの売り上げがあります。
そこに配置しているスタッフがあります。
そして、材料費や薬剤費も分かる部分があるでしょう。

とはいえ、スタッフが兼務していたり、
薬剤や材料も納入量が管理されていなければ計算が難しいところもあります。
その場合、レセプトで考えるか、という視点もあります。
また、検査機器や手術の機械もどのように按分するのか、という課題もあります。
同じくレセ請求から按分するか、など。
やるからには、本腰を入れて作り込まないとできませんね。

何にせよ、管理会計の目的は、利益が出るかどうか、
そのために必要な収益額を算出し、指し示し、行動するきっかけになることは
間違いありませんので、重要な仕事に間違いないでしょう。

成り行き任せにならない経営を・・・。

今回は以上です。では、また明日(^_^)v

ゴール

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