【1096】予実管理のハウツー研究(はじめての予算管理 1回目)
日々の学びや気づきを言語化し、行動を変え、未来を変える一助に。
今日は、
「はじめての予算管理」(梅澤真由美さん)
より、内容を紹介しつつ、学びをシェアします(^_^)
予算管理について学べる良書と思います。
まだ全部読んでいませんが、読むのが楽しい内容です。
管理職になりたての管理者が知らなければいけないこと、
やらなければいけないことについて一つ一つ分かりやすく書かれていました。
今回は、0章から1章について触れていきますね。
サマリーは、
「数値を通して活動状況を知ること、それを経営層に伝える。
特に、経営層が知りたいことは、今後どうなりそうか、ということである」
ポイントは3つ、
1、見るべき数字は収益や費用ではなく、利益。
2、発生費用のうち、トップ3を見る。(慣れてくれば、トップ5まで)
3、予算を立て、実績と比べ、その差異の要因を洗い出す。
ですね。
では、詳細を紹介していきます。
【数値とは活動の見える化】
自分たちの活動をお金に紐付けて見る、という視点。
これは大事ですね。収益が減った、費用がかかりすぎた、赤字になった、と言われるのは嫌です。
しかし、数字になっているからこそ、自分の部署を客観的に見ることができます。
例えば、個人でも、ダイエット。
体重計でも経過を見える化し、どんな状況かを記録していくのは大事です。
利益を見るときの大事さについて、こんなたとえを言われていました。
アクセルとブレーキのバランスを見るのが「利益」。
資金を投資するか、控えるか、なんとなくで投資をするのはリスクが高いですから、
その判断基準になるのが利益ですね。
また、予算管理と聞くと難しい感じがしますが、
実は既にその1部分を行っていることが多い、ということでした。
月次で経営状況を見る、部門の報告をするのも、その一つです。
それらをどこまで広げるのか、現在やっていることの延長線にあると考えれば
気が楽になるのではないでしょうか。
【予算管理の目的】
そして、予算管理の目的は何か?
ここが抜けると、残念なことになります。
目的は、
「将来を成り行き任せにしない」ということです。
見通しを見える化し、社内で目線を合わせる。
当たり前ですが、そういう認識になっていない組織も多々あるように思います。
なんとなくうまくいった、乗り切った、ということは、有り得ます。
しかし、いつまでも成り行きまかせで何とかなるとも限りません。
ということで、予算管理は大事です。
その予算を作るときの方法として2つの方法があります。
トップダウン、ボトムアップ、またはその折衷型ですね。
ボトムアップ型の方が実現可能性や、納得感という点から、
スタッフのモチベーションにもつながりやすい、とのことです。
ただ上から押し付けられた目標はやる気にならないのは言うまでもないです。
自分で考えた目標でもあるし、トップや経営層からの意見も踏まえた目標である方が
間違いなくバランスは良いです。
経営計画とは戦略であり、そこに連動する戦術として具体的化したものが予算。
予算を作成したらそれで終わりではなく、年度中こそ目を向けるべきものです。
作りっぱなしというのは、よくある話です。
計画を立てたものも全く振り返らずにやりっぱなし、計画の立てっぱなしで
1年が終わる。そして、1年後に見返す。
これでは、予算を立てた意味がありません。目標を達成できません。
大事のは、定期的に、例えば月次で確認していく、ということですね。
【費用のトップ3】
その確認するデータの中の大枠の中に費用があります。
人件費、委託費、材料費、水道光熱費、消耗品費など、挙げればキリがありませんが、
それらの費用の中でトップ3から見ていくことから始めましょう、と書かれています。
あれもこれも最初から見るのは無理ですから、
分かりやすいもの、影響の大きい項目から見ていきましょう。
慣れてくれば、トップ5まで見ていくのが良いですが、
初心者であればトップ3から見ていくことで、取っつきやすくなりますね。
そして、報告を受ける側もシンプルな方が分かりやすかったりします。
相手の習熟度にも依りますが(^_^;
ここまで、予算を立てること、費用を見ることについて触れてきました。
【差異分析とアクション】
予算管理をしていく時に大事なのは、まずは実績、つまりリアルを理解しておくことが大事。
実績は間違いないものです。まず、リアルを知ることが大事です。
そこに予算を立てるヒントがあります。
立てた予算と比べて実績は同じだったか、異なったか、ということをみていきます。
その誤差が合ったときの対応がポイントで、
その理由は何かを調べていくこと。
与実管理の一覧表があるのであれば書いていくのも良いですね。
月次決算の目的は未来にあります。
考え方は、ある意味シンプルです。
今年の実績に対し、前年の実績や予算と比較していくだけ。
難しいことなんかできなくて良くて、単純な引き算ができれば良いです。
と思うと気が楽になります。
その差異分析については、まずは2W1Hで取り組みましょう。
要因はどこにあったのか、なぜ起きたのか、将来どうなるのか、ということです。
差異がある所にこそ、アクションが必要です。
特に予想していたよりもマイナスだった場合はそれが何なのかを知ること。
それを知ることから、これからどうなっていくのか、ということを考えるきっかけにもなります。
前期と比較して、予算と比較して、見込みと比較して、どうだったのか?
まずは前期と比較し、様子を見ていきましょう。
そして、将来の見通しをしっかり確認していきましょう。
しばらく、こちらの本を通して、学んでいきますね。
では、また明日(^_^)v
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