【1173】ヒト不足を補うDX、ICT化、AIの推進で、効率化、生産性向上が求められる
日々の学びや気づきを言語化し、行動を変え、未来を変える一助に。
職場で「社会情勢と今後医療に求められるもの」というテーマで勉強会の講師依頼がありました。
そこで話した内容をシェアします。
目次は下記の通りです。今回は、その
「ヒト不足を補うDX、ICT化、AIの推進で、効率化、生産性向上が求められる」について。
【目次】
・外部環境
コロナ禍による医療介護ニーズの変化の前倒し
地域包括ケアシステムの5つの要素
家族の解体と地域の解体
人口変化による2025年、2040年問題
ヒト不足とカネ不足
介護業界を支えるヒト不足
★ヒト不足を補うDX、ICT化、AIの推進で、効率化、生産性向上が求められる
高齢化社会と介護保険
ダブルケアラーとヤングケアラー
人口減少に伴う外来の体制検討
自助の促進
情報発信と運動指導の両輪
本来業務で対応しきれない部分を多角的にカバーする
・課題
医療機関のステークホルダーとの関係性構築
巨艦型の大病院ではできないケアミックス型病院の役割
在宅を守る医療と介護の役割
少子高齢化、生産性向上、採用力向上への対応
院内外の多職種連携、他機関との連携
新しいコミュニティーの再生
選ばれる病院とは
あれもこれも、でなく、あれかこれか
外部環境の変化、内部環境を踏まえて何をするか、何に特化するか
【内容】
最近、ヒト不足ということを多く書いています。
少子高齢化で、生産年齢人口が少なくなる、ということです。
放っておけば生産年齢人口が減っていきますし、
新しく採用する、ということも難しくなる時代が来るでしょう。
そうなったときに、同じ働き方のままで持続していけるのか、と問題意識。
気合と根性で乗り切る、という訳にもいきません。
働く側も高齢化が進みますから、そういう意味でも同じ働き方はできません。
効率化が必要です。
ただ、そうは言っても、変化についていけない人もいる、
ということで、最近では、デジタル技術の進化に対応できるように、
リ・スキリング(学び直し)に取り組む企業も出てきています。
どちらにしても、医療も介護も、できるだけ効率化を図っていこう、
ということで様々な取り組みがなされています。
オンライン診療もその一つです。
患者さんからすれば病院に来なくても診療してもらえる、というのはメリットです。
検査がやりにくいといったようなデメリットもありますが、
毎回検査が必要かというと、全ての患者がそういう訳でもありません。
また、地域のクリニックで共用の検査ができる医療用の車を準備して対応する
(看護師が、検査ができる車でそれぞれの家を回り、採血等を行う)という事例も出てきています。
他にも、ウェアラブル検査端末という選択肢もあります。
また、関係機関との連携であれば、カンファレンスや打ち合わせ、面談をWEB上で行う、
などもあります。WEB会議システムも発展してきています。
それらは、診療報酬でも認められてきています。
それらを整えるために、誰がイニシアチブを取るのか、という課題もありますが、
進めることができれば地域との連携が更に進んでいくのではないでしょうか。
AI問診など、人工知能の活用も出てきています。
経営ソフトの分析一つとってみても、業務の効率化は大事です。
ICT、AI化が進めば、分析結果に対して最適な答えを示してくれるものも出てくるかもしれません。
そうなった時に、分析を主としていた人の仕事の配分も変わります。
より、コミュニケーションを取り、現場の改善などに力を注げることができるようになるでしょう。
介護保険でも、「科学的介護情報システム(LIFE)」の活用等も言われています。
効果測定を行い、量より質で、より効果の高い介護サービスが提供できるように、という狙いでしょう。
生産年齢人口が少なくなっていく中で、
いかに機械やICTを使って効率化、DX化を図っていくのか、ということに焦点があたっていきます。
ただ、いろいろやりたいことがあっても、
お金や時間も限られていますので、優先順位をつけて取り組んでいくことが大事です。
企業とタイアップしてくことも可能性として十分有り得ます。
少ない人数でより高い生産性、価値を出していくことが、今後の大きな課題ですね。
では、また明日(^_^)v
テーマについて、ご要望あれば、コメントをどうぞ。