【理論と実践】シーズ思考でなくニーズ思考の医療へ

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令和4年7月20日 病院経営の理論と実践 1529号

■シーズ思考でなくニーズ思考の医療へ

中神勇輝(なかがみゆうき)
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こんにちは。中神です。

今日は、他院とのWEB会議、法人内の経営会合、マーケティング関連の会合がありました。

そのなかで、顧客視点ということについて考える機会がありました。

経営会合で見せる数値は、基本的に結果がメインです。

過去と比較して、どうであったか?
予算に対して、どうであったか?

その結果に対して、こんな要因が考えられる、といったことも伝えます。
こんな課題が見えますので、どうしたら良いか考えましょう、ということも話題にします。
こんな医療を提供したいので、人員を整えましょう、ということもあります。

ただ、これだけだと、不足しがちな視点があります。

何でしょうか?

それは、ニーズ思考です。

「医療機関あるある」ですが、つい、シーズ思考に陥りがちです。
「自分達の資源をベースに、どんな医療を提供できるか」という視点にハマります。

本来、ニーズが先にあってのサービス開発・商品開発があります。
当たり前の視点です。

病院であれば、患者情報(顧客情報)を、どれだけ得ているか、という切り口です。
ターゲットとなる患者情報が詳しく、かつ適切であればあるほど、対策も明確になります。
話し合いも深まります。

形や、結果ばかりを先に議論してしまうと、

・結局、なんのための商品だったっけ?
・誰も来てくれない(使ってくれない)よ〜。

ということになりかねません。

議論が、雲を掴むような感じになってしまいます。

もちろん、たまたまニーズと合致することもありますが、
誰の、どんな問題を解決したくて、その医療を提供するのか、という顧客視点があると、なお良いです。

その原点が明確であればあるほど、提供すべき医療の内容も明確になります。
普段のやり取り、また経営会議でも、その点を明確にできているか、という視点を持つことは、カギ、ですね。
何より、医療従事者の共感も得られます。

医療経営の形も変わってきました。
黙っていれば、患者さんが来られる時代でもないです。
患者さんの状態も千差万別です。

顧客と家族の関係性は良好か、独居かどうか、食事を食べられるかどうか、ADLはどうか、
など、地域の顧客情報を適切に集め、適切な医療を提供できる医療機関でありたいですね。

以上です。では、また明日(^-^)v

(当該内容は、私の所属する組織とは一切関係はなく、全ての文責は私個人に属します。)

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この記事を書いたのは、こんな人。
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地方の中小病院に勤務する医事課畑出身の企画部門所属にする医療経営士2級。
名は、中神勇輝と申します。今年、医療経営士1級を受験予定。
(可能なら中小企業診断士も受験する予定。)
趣味は、ピアノとドラムと家庭菜園と筋トレ(HIIT最高!)と読書。
(記載内容は、所属する医療機関の発言でなく個人の意見です)