【理論と実践】診療報酬改定 〜政策誘導と関連団体〜

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令和4年11月22日 病院経営の理論と実践 1654号

■診療報酬改定 〜政策誘導と関連団体〜

中神勇輝(なかがみゆうき)
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おはようございます。中神です。

他人に甘いと優しいの違いって何でしょう?
甘いは、視点が自分に向いています。
優しいは、相手を見ています。
甘くすると、人は成長しません。自分に対してもそうです。
人に優しい人間でありたいと思います。

さて、今日は、診療報酬制度について思うことを書きます。

診療報酬は、とても複雑です。
10年以上前の診療報酬の点数本を見ると、めちゃくちゃ薄かったですね。
なんで、こんなに分厚くなったの?と思います。
それだけ、複雑になってきている、ということです。

2年に1回の診療報酬改定では、大きく二つの動きがあると考えています。

一つは、国の考える未来を作るため、です。

政策誘導という言葉がありますが、
よく聞くのは、「急性期病床を減らそう」というものです。
7対1入院基本料の算定医療機関が増えすぎたので、要件を厳しくして、山を崩して数をならす、
そんな感じです。

二つ目は、関連団体からの要望です。

新しい技術があっても、保険収載されないと、保険診療の対象になりません。
内科系も、外科系も同様に関連団体があり、
「こんな技術を診療報酬の対象として認めてよ」というやりとりが行われ、
認められれば、保険としての請求が可能となります。
高度先進医療という形から入る場合もありますね。

また、ルールの隙間を突いて、あくどい算定をする医療機関もあったりして、
その是正などにも使われます。
そんなことが繰り返され、複雑化していく、ということもあります。

ということで、診療報酬改定は、

・国の政策誘導の視点
・新しい技術を保険収載する

という視点が大きくある、と思います。

保険制度の維持、新しい治療方法の提供、という点で、
患者さん、国民のため、ということもありますが、財源も限られています。
どこに財源を投入するのか、何を大事にするか、
という国の思考は、診療報酬改定からも見てとれますね。

以上です。では、また明日(^-^)v

(当該内容は、私の所属する組織とは一切関係はなく、全ての文責は私個人に属します。)

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この記事を書いたのは、こんな人。
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地方の中小病院に勤務する医事課畑出身の企画部門所属にする医療経営士2級。
名は、中神勇輝と申します。今年、医療経営士1級を受験予定。
(可能なら中小企業診断士も受験する予定。)
趣味は、ピアノとドラムと家庭菜園と筋トレ(HIIT最高!)と読書。
(記載内容は、所属する医療機関の発言でなく個人の意見です)