【理論と実践】急性期病棟と地域包括ケア病棟の今後

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令和5年11月16日 病院経営の理論と実践 2013号

■急性期病棟と地域包括ケア病棟の今後

中神勇輝(なかがみゆうき)
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おはようございます。中神です。

【中医協の動き】

さて、本日は、中医協での動向から、
急性期病棟と地域包括ケア病棟の今後について、
中期的な視点で何をすべきか、考えてみたいと思います。

急性期病床では、
平均在院日数の短縮や医療重症度・看護必要度の「項目」について動きがありそうですね。

地域包括ケア病棟では、入院日数ごとの診療報酬点数が設定される可能性もあり、
在院日数の短縮が進みそうです。
また、短期滞在手術の対象である白内障手術やポリぺク手術の入院について、
注目されている点を考えると、
急性期病床と同様に施設基準の対象患者の分母から外される可能性も想定されます。

【どうするか】

こういった動きから何をすべきか考えてみます。

急性期病床では、平均在院日数の短縮が求められた場合に、
転院や退院がうまくいくように、ますますの連携が求められそうです。
在宅とのつながりも重要です。

また、介護が必要な患者も増えていますし、
介護福祉士の病棟配置もケアの専門性を高める、という点でも重要でしょう。

高齢者の誤嚥性肺炎といった患者については、
国が求めるサブアキュート機能を持つ地域包括ケア病棟に入院することが、メインの選択になり得ます。

それをすることによって、医療重症度・看護必要度の数値の向上につながるかもしれません。

平均在院日数を伸ばす要因はどのような疾患なのか分析し、
より急性期に特化した疾患構成にする必要があります。

診療報酬改定で 急性期病床の基準が厳しくなれば、
ゆくゆくは地域包括ケア病棟や回復期病棟への転換も視野に入れなければいけません。

【準備が大事】

いつするか?

今でしょう!とは言いませんが、今から準備しておく必要はあります。

ADLの回復は、生活をしていく上でとても重要な要素です。
そちらに力を入れていくことは、地域貢献にもなるでしょう。

入院患者の構成・状態の変化は、現場ではすぐに受け入れられません。
例えば、地域包括ケア病棟のサブアキュート機能の強化であれば、
院内教育や外部環境、趣旨の説明、患者の転院を受け入れられる体制づくり、院内での啓蒙も必要です。
そして、白内障手術なども日帰りで行えるように体制を整える必要があります。

急性期の患者を見つつ、 地域包括ケア病棟の役割を担える入院機能は何か、言語化していく必要がありますね。

以上です。では、また明日(^-^)v

(当該内容は、私の所属する組織とは一切関係はなく、全ての文責は私個人に属します。)

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この記事を書いたのは、こんな人。
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地方の中小病院に勤務する医事課畑出身の企画部門所属にする医療経営士2級。
中神勇輝。2023年、医療経営士1級を受験。無事1次は通過、次は2次試験。
(2023年、中小企業診断士の1次試験は無事通過。次は2次試験)
趣味は、ドラムと家庭菜園と筋トレ(HIIT最高!)と読書。