【1099】予実管理のハウツー研究(はじめての予算管理 4回目)
日々の学びや気づきを言語化し、行動を変え、未来を変える一助に。
今日は、
「はじめての予算管理」(梅澤真由美さん)
より、内容を紹介しつつ、学びをシェアします(^_^)
4回目、最後です。今回は「部門別PL」から。
【個人的要約】
ビジネスと業績のつなぎ役がKPI。
そして、部門別PL。
自分事化、業務改善のツールである。
コストをなすりつけ合うものではなく、予算を実現化することが目的。
KPIと部門別PL。
この2つを使いこなすことで予算管理はマスターできる。
【個人的3つのアクションポイント】
・部門別PLという切り口の他にも、時間別帯別PL、製品別PLがある。
細分化することで取り組みを具体化することができる。
・費用配賦は、過度にこだわらない。
誰の目から不公平ということがなければ良い。
・KPIと部門別PLを使いこなす。
まず、ここまで。
部門別PLとは、病院で言えば、診療科別PLです。
そもそも計算を出すのが大変です。
収益ぐらいであれば簡単に出すことができますが、費用の配賦が難しいです。
人件費であれば、一人のスタッフが色々な部署を担当することもありますし、
病棟や外来でも分かれます。
間接部門や機械のコストも、収益で按分するのか、利用頻度が良いのか、
そもそも、そのようなデータの出し方は可能か。
理想があっても、データ、そして仕組みがなければ出すことはできません。
まずは、このハードルを越えなければいけません。
その時に、細部にこだわらない、ということも一つです。
だいたいが分かれば良いですし、その塩梅で「時間帯別PL」は出してみたいんですよね。
当院は、夕方診療を行なっています。土曜日診療もあります。
その中、午前外来と夕方外来の生産性の確認は必要だろう、と思いますね。
以下は、個人的3つのアクションポイント含めて、大事と感じた内容です。
【個人的重要トピック】
・部門別PLの目的の一つは、「自分事化」し、
自分たちの仕事を成果に紐付けて見える化することによって、
事業の実現化に貢献できる。
・費用を見るときのポイントは、
「変動費」と「個別固定費」、この2つを押さえることが重要。
固定費については、管理が「可能か」「不可能か」に分けて見る。
マネジメントできる項目かどうかを見る。
・部門長が管理できるかどうかに関わらず、
個別の費用は、特定の部門に紐付けることが原則。
・リスクは、自分事化が行き過ぎるとコストの押し付け合いが起きる、部分最適が起きる。
費用負担の配賦について相談して決めていく必要がある。
配賦方法は、均等配分、売り上げ、人数などがあるが、
誰から見ても不公平でなければ過度にこだわらない方が良い。
デメリットもあるが、大事なのは、業績改善のツールとして使ってほしい、
セクショナリズムを進めるものではない、ということ。
・KPIと部門別PL、どちらが良いのか。
部門にとってなじみやすいのは、KPI。
・数字を出すにも、コミュニケーションが大事。
部下、上司、他部署。
分析が得意か、コミュニケーションが得意かで、仕事を分担するのも良い。
紹介は以上です。
データを出すにも、目的を先に確認することが必要ですね。
特定の部署をつるし上げにするためのものではありません。
部門別原価計算は、そうなりがちです(^_^;
しかし、本当の目的は、他部署との比較や他科との比較では無く、
業績改善ですよね。
となると、KPIの方が部門(診療科)にとっては取り組みやすい、
と言えるかもしれません。
それぞれメリット、デメリットがあります。
部門別PLは、それこそ利益が出ているかどうかが見えるから
自分事になりやすいので、訴求しやすいですよね。
作った資料をそのまま該当の部門に見せるのか、
形を変えて見せるのか、工夫することでデメリットをカバーできます。
数字は数字。
ツールはツール。
結局は、それをどう使うか、どう受け取るか、という組織力が
肝(きも)かもしれませんね。
では、また明日(^_^)v
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