【1161】地域を支える中小病院(前半)(日本病院会雑誌)
日々の学びや気づきを言語化し、行動を変え、未来を変える一助に。
9月に、医療経営士1級の試験があり、しばらく、その学びをシェアしていきます。
ただし現状、試験会場が東京のみのため、このご時世の地方暮らしには行きにくい状況です。
今回は、雑誌「日本病院会雑誌」を読んで。
テーマは、
「地域包括ケアを守るのは、巨艦主義の大型病院ではなく、
小回りの利く二次救急を行うケアミックス型の中小病院」
という内容です!興味深い内容ですね。
組織も大きくなりすぎると、大きな船のように、小回りが利かなくなる。
方向転換に一苦労です。方向を変えている間に、時期を逃す可能性もありますよね。
その他、本来、分散化した方が良いにも関わらず、機能が1つに集中し過ぎる、
といったことも指摘されていました。即断・即決・即行動しにくいことは容易に想像できます。
ただし、集中すれば良い機能もあり、たとえば、周産期といった機能は、その一つです。
では、その中で、地域における重要な機能は何か?
それは、地域の在宅と病院をつなぐ救急、と紹介されていました。
これはそうですよね。
訪問診療、訪問看護といった、医療、介護面でのキュア、ケア。
ショートステイといったように、ちょっと利用できる場。
これらがあるからこそ、自宅で過ごせます。
しかし、在宅診療、訪問看護を行いながら暮らしても、どうしても急変することがあります。
その時、緊急時に入院できる場所、治療を受けられる場所があるかどうかは、
自宅で過ごすための重要なファクターです。
その病院と自宅をつなぐのが、救急機能といえます。
地域の救急隊と病院の連携は、患者にとっては安心。
病院にとっては責任、また経営面でも大切です。新入院につながります。
中小病院として、ある程度の手術、緊急症例に対応できる力、
在宅を支える力を持ったケアミックス型の病院こそ、地域に求められている。
とのことです。
ただ、今、なぜ、これらが必要とされているか、という背景も考えなければいけません。
それは、次回に回したいと思います。