【1160】変化に備える(長期視点)(日経ヘルスケア202105)

日々の学びや気づきを言語化し、行動を変え、未来を変える一助に。

9月に、医療経営士1級の試験があります。
受験するかどうか、7月中頃までの勉強の仕上がり具合で決めます!
しばらく、その学びをシェアしていきます。

今回は雑誌「日経ヘルスケア」からです。

3回に分けての最後です。

記事のタイトルは、「医療・介護ニーズの変化に備える!」

まず、その総論の中で目に止まった内容。

「新型コロナで医療・介護ニーズの変化を前倒しで顕在化させた。
 その一方、受診控えやサービスの利用控えは、収まりつつある。」

とありました。コロナ禍による患者数等の減少については、当面の危機は脱したかもしれません。
ただ、今回のことは、将来、人口が減少した時のリスクを、
まざまざと見せつけられた機会、とも書かれており、同感です。

その医療・介護をめぐって、各病院の取り組みについて

・早期視点
・中期視点
・長期視点

に分けて、紹介されていました。今回の記事は、長期視点の部分を紹介します。

まず、ポイント!
事業継続の最大の要素となるのは、「地域との信頼関係の構築」
ですね。

そして、事例です。

【養老整形外科クリニック】

町民の健康増進に取り組む。自分の町を日本一健康な町にしたい、という思い。
その取り組みの結果、人口減少に対し、実患者数は増加。

トップからのメッセージ。
医療介護という直接的な業務だけでなく、地域とかかわりを持つことを仕事としてほしい。

健康塾の設立、取り組みたいことを制度化して運用。
例えば、地域貢献委員会への所属。
各専門職種ごとの特徴をいかした取り組みを行っていく。

人件費は持ち出しになるが、受診の継続や検査の実施につながり、増収につながっている。

紹介、ここまで。

人口が減ったとしても、継続して選んでいただける病院とは、
「地域に密着している病院である」とあらためて感じます。

あと気づいたのは、多くのことに共通することで、
「与えるのが先。もらうのは後」ということでしょうか。

目先のお金に目が行きがちですが、渡した結果が自分に返ってくることが多いようです。

ただ、相手の求めていないことをどれだけ与えても、相手の幸せにはつながりません。
相手、地域が必要としていることを知り、応えていく姿勢、行動が必要ですね。

あと、有限である資源の適正配分は肝です。
あれもこれも、できません。
あれかこれか、ですね。

【宇都宮病院】

空き施設をどう使うか。

悩んだ結果、地域に開放した施設に機能転換し、コミュニティスペースとした。
そのスぺースを活用した様々な取り組みが、入職希望にもつながっている。

紹介、ここまで。

空き施設、新築、改築等によって、できたスぺースを何に使うか?
結構、悩みますよね。

自分の方に回すことに目がいきがちです。
しかし、周りや地域に目がいくと、意外な活用方法が見つかり、そこに与える。
その結果、自分に巡り巡ってくる、ということを実感する事例でした。

先に与える。

共通しますね。

会議

【嶋田病院】

糖尿病パスで地域とつながる。

透析にならないためにできること。
市の透析患者数は、県の平均の半分以下になっている。

紹介、ここまで。

糖尿病から透析になるケースが非常に多いです。
そこに至らないための施策とは、患者にとっても、地域にとっても、財政にとっても良いことです。

予防重視の時代です。
直接、間接、いずれにしても、何らかの形で取り組みを行っていく必要がある、と感じます。

では、また明日(^-^)v

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