【1180】マネジメントを行うべき4つの資源(月刊医療経営士202108)

日々の学びや気づきを言語化し、行動を変え、未来を変える一助に。

「コロナ禍で明らかになった課題を踏まえ、果たすべき役割とは?」

ということについて考えたいと思います。

「マネジメントを行うべき4つの資源」(月刊医療経営士202108)の一節を通して(^-^)

医療経営士がマネジメントを行うべき4つの資源とは何でしょうか?

コロナ禍で何をすべきかを考える視点をもらえる内容でした。

それは、以下の4つです。

1、人的資源
2、物的サービス資源
3、財務的支援
4、知的情報支援

1、人的資源

・相談窓口の設置やスクリーニングのためのアンケート実施。
・頑張った職員が評価される仕組み作り。
・人的資源のマネジメントが実施されなければ、職員は組織に不満を持ち、
労務トラブルが起きるリスクもある。

まず認識すべきは、コロナ禍で、職員が大なり小なりストレスがたまっている、ということ。
特に、現場職員の負担は大きいですよね。
医療職ならではの自己犠牲の精神で乗り切れるのは、
やはり短期間だと思います。

とはいえ、これからも対応せざるを得ないのであれば、
何かしらの対策を立てる必要がありますね。

どの程度、ストレスが溜まっているのか、はけ口はあるのか、実態を知ること。
そして、そのために必要なことはメンタルヘルスか、報酬か、
その職場によって異なります。

まずは、状況を知り、気をかける。そして具体策を打っていきたいですね。

2、物的サービス資源

・ジャストインタイムの在庫管理から、スペースが許す限り在庫を増やす、
ストックしておく、など、コロナ禍により物品管理に変化が起きている。
・1つの病院でできることには限りがある。
連携先との役割分担など、新しいスキームの検討力、実行力が求められる。

在庫コストの視点からすると、ジャストインタイムの管理はベストと言われます。
ただし、有事の場合に在庫がない場合、必要な物資が入ってこない、ということもあります。
以前の記事で、業者との関係性を良くすることで緊急時の対応にも融通してもらえる、ということを紹介しました。

自分で在庫を持つか、業者との関係性を良くするか、自院の状況によって変わります。
いずれにしても、対策を考えておく必要がありますね。

3、財務的支援

・補助金、助成金の情報収集。
・財務分析による収支の見直し。
・診療報酬改定対応。

コロナ禍により、様々な補助金が出されています。

発熱外来の設置、コロナ患者受け入れ病床、コロナワクチン接種など、
多くの補助金が設定されています。
私は、直接この申請業務に携わっていませんが、金額は大きく、貴重です。
収支も厳しくなる中、どこで収益を出すのか、コストを抑えるのか、
将来を予測することはなかなか難しいですが、とはいえ、無策で進むのは愚かです。

必要経費に対し、収益が不足しそうであれば、新たな増収策、
または費用削減策を講じなければ病院が潰れてしまいます。

何とか乗り切ったとしても、来年度は診療報酬改定もあります。

コロナ禍で劇的な変化は無いかもしれません。
しかし、コロナによる補助金、各種支援金で、国の歳出も多く出ています。
となると、厳しい診療報酬改定になることも考えなければいけません。
そうなるかどうか、情報収集が欠かせませんね。

4、知的情報支援

・コミュニケーション強化。
・会議や研修等のオンライン化。

コロナ禍により、医療業界に対する注目が高まっています。

当院も、地域の企業からの支援、近隣の保育園からの葉書、
住民の方からのお心遣いなどをいただき、有り難く感じています。

これらの状況をちゃんと捉え、積極的に情報発信を行うことは、
今後につながっていく、とのこと。

広報誌やホームページ、SNSなど、様々な方法があります。
住民の方が何を知りたいのか、関係機関に何を伝えるべきかを考え、
地域のためになる情報共有、情報発信をしていきたいですね。

では、また明日(^_^)v

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