【1185】巨艦型の大病院ではできないケアミックス型病院の役割

日々の学びや気づきを言語化し、行動を変え、未来を変える一助に。

職場で「社会情勢と今後医療に求められるもの」というテーマで勉強会の講師依頼がありました。
そこで話した内容をシェアします。

目次は下記の通りです。今回は、「巨艦型の大病院ではできないケアミックス型病院の役割」について。

【目次】

・外部環境

コロナ禍による医療介護ニーズの変化の前倒し
地域包括ケアシステムの5つの要素
家族の解体と地域の解体
人口変化による2025年、2040年問題
ヒト不足とカネ不足
介護業界を支えるヒト不足
ヒト不足を補うDX、ICT化、AIの推進で、効率化、生産性向上が求められる
高齢化社会と介護保険
ダブルケアラーとヤングケアラー
人口減少に伴う外来の体制検討
自助の促進
情報発信と運動指導の両輪
本来業務で対応しきれない部分を多角的にカバーする

・課題

医療機関のステークホルダーとの関係性構築
巨艦型の大病院ではできないケアミックス型病院の役割
在宅を守る医療と介護の役割
少子高齢化、生産性向上、採用力向上への対応
院内外の多職種連携、他機関との連携
新しいコミュニティーの再生
選ばれる病院とは
あれもこれも、でなく、あれかこれか
外部環境の変化、内部環境を踏まえて何をするか、何に特化するか

【内容】

今回は、ケアミックス型、特に、中小病院の役割について考えてみたいと思います。

中小病院といえば、より地域に密着した病院、というのが1つのキーワードではないでしょうか。

高度医療機能を持つ大病院は、より緊急性の高い救急症例、手術症例を診療する役割があります。
最後の砦ともいえます。比較的、広範囲から患者が集まるでしょう。

その最後の砦に、軽症、重症関係なく受診されては、その役割を果たせなくなってしまいます。
大病院には大病院の役割があり、中小病院には中小病院の役割があります。
その中小病院の役割の一つが、地域包括ケアシステムの中核、であると思います。

ケアミックス型とは、急性期病棟と地域包括ケア病棟などの病棟機能を持ち、
急性期も行えるし、回復期の役割も担える、といったような病院のことですね。

また、病棟機能以外でも、外来機能や在宅機能など、幅広く地域のニーズにこたえる、
という役割もあります。

大病院では、小回りが必要な在宅診療にまで手を伸ばすことは難しいでしょうし、
外来も紹介状や救急といった、ある程度専門性の高い患者や緊急性の高い患者を対象としなければなりません。

そういった大病院ほどの急性期でもなく、しかし、クリニックではなかなか難しい、
そういった患者を診療できる病院も必要ですよね。

・外来機能
・入院機能
・手術機能
・救急機能
・在宅機能

といった幅広く、地域をカバーできる機能を持っていること。

そして、病院ならではの各専門職種が持つ情報を発信することも地域貢献の一つです。

小さいからこそ、小回りが利く中小病院の利点を生かし、
地域包括ケアシステムの一端を担いたいですね。

では、また明日(^_^)v

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