【998】自分を大事に、相手を大事に(医療経営士テキスト「医療コミュニケーション」読後)
今回で、998日です☆
日々の学びや気づきを言語化し、行動を変え、未来を変える一助に。
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では、本日の内容です。
■本日の内容は、以下の本から
「医療経営士テキスト(上級:11)医療コミュニケーション(4回め)」
です。(1日1読書969日め)
https://www.jmpshop.jp/products/list?category_id=124
試験用のテキストで通常の書籍と異なるため、ある程度、頭に入れていく必要があるので、
分割して読んでいきます(^_^)
1冊のボリュームにもよりますが、今回は、チャプター1~2章ごとにしますね。
では、読もうと思った目的、心に残った内容、感想などは、こちら(^-^)
■目標、狙い
医療経営士1級の合格。
■個人的!要約
程よいストレスと付き合い、過度なストレスは発散する。
コミュニケーションの本質を知り、
行動に移し、相手の立場に立つからこそ、
有効な人間関係が構築され、適切な医療の提供にもつながる。
■心に残った内容、感想など
今回のテキストは、4回目です(^_^)
前回は、「医療コミュニケーションの実際」ということで、
医者、看護師、事務員、コ・メディカルと患者とのコミュニケーションの諸々について
触れてきました。
1、医療従事者のメンタルヘルス対策
今回は、医療従事者のメンタルヘルス対策から始まります。
見ていきましょう。
ストレス対策、大事です。
患者の健康を守るはずの医療機関の職員が、不健康であっては目的が果たせません。
健康は個人の問題でもありますが、健康を阻害する要因があれば除去する必要がありますね。
メンタルの不調は、ミスや事故、アルコールへの依存、欠勤などの問題となって現れますから要注意です。
そのメンタル面への配慮をすることは、至極当然です。
医療現場における自殺、加重労働・・・。
時間的なゆとりが無い、スタッフ不足、仕事がうまくいかない、など、課題は山積みです。
患者と良好なコミュニケーションが取れたり、周りから承認されることで、
不満が解消されることもあります。
患者との関係性、同僚との関係性、大事ですね。
2、管理者の役割としての職員のストレスマネジメント
経営者の役割は何でしょうか。
事業者の4つの役割が明確化されていました。
・セルフケア
・現場管理者によるケア
・産業保健スタッフによるケア
・地域産業保健センターなどによるケア
そして、管理者のポイントということで、
上司の心がけや、上司として部下と話す際のポイントが書かれています。
・声をかける
・相談できる機関やネットワークへ繋ぐ
・ストレスの蓄積状況の把握
・良好な人間関係づくり
・部下の言動の監視と変化のキャッチ、状態の把握と理解
・相談しやすい雰囲気づくり
・受容、傾聴、共感
など、安心して話せる場をつくったり、悩みは不調を受け止めたり、
安易な叱責や激励を控えましょう、といったことが書かれていました。
言われるまでもなく大事ですよね。
しかし、実行できているかどうかは別です(^_^;)
ダメなパターンは、
・サポートしない
・相談しても適切な指示がない
・自分自身への注目が1番(な上司)
・すぐキレる
・あいさつしない
程度の差はあるにしても、100% うまくやれている、
という人は少ないのではないでしょうか。改善点があれば改善しましょう(^^)
3、ストレスマネジメントの実際
適度なストレスは、意欲を引き出し、生産性も上がるため、
人生のスパイスとも言われます。
いたく同感です。適度なストレスは必要です。
ストレスの対処法について6つ、紹介されています。
・問題中心型対処法
・情動中心型対処法
・認知的再評価対処法
・社会的支援型対処法
・気晴らし対処法
・リラクゼーション法
これだけだと分かりづらいですが、
自分で努力して対策を立てようとしたり、適度に感情に出したり、
受け取り方を変えたり、サポーターを見つけたり、
爆発する前にちゃんと話しましょう、ということですね。
小さくても、長い間放置すると、傷口が大きくなって、取り返しがつかなくなりますから、
早め早めにケアしていきましょう。自他ともに・・・。
4、患者中心の医療
患者の本音から医療現場の問題点を探る、ということが書かれています。
患者ご意見箱、たいていの病院にはありますよね。
ある意味、患者の本音が表現されていますが、
それ以外にも口に出さない、書かないだけで、実際は、思っている訳です。
その本音を受け取れるかどうか、ということは大事です。
たいてい分かっていないことが多いですから。
集めた情報をしっかり拾っていくことで、
悪い結果につながっている要因を改善するアイディアにもなる訳ですから、
むしろありがたいと思うぐらいが良いです。
「認知的再評価型」の対象かもしれません(^_^)
5、医療機関における患者コミュニケーション
医療における患者中心のコミュニケーションとは何かを考えてみよう、
というお題が書かれていました。
患者中心の医療とは、
目の前の患者、病を抱えた人の感情、家族背景や経済状態など、
生活に密着した心理社会的な側面を考慮して
医療提を供していくことが求められる、ということです。
相手に、行動変容を促そうとしたときに、
自分の思い通りに動かないことってありますよね。
明らかにそうする方が良いのに、行動を変えない。
何ででしょう?
そう行動できない要因があるはずですよね、という点に着目することが大事。
自己観察を促し、その病気の治療のために行動を起こせないのはなぜか、
ということを聞き取ろうとすることで、治療や行動につながっていきますよね。
自分の問題である、ということが腹に落ちないと、人間、行動しません。
患者と共同して考えていくことが大事です。
マズローの5段階欲求、
心理学的モデル(病を、感情、身体、心理、社会、
倫理的な存在として全人的に捉える、ということ)なども参考になります。
押し付けでなく、納得と理解が自発的な行動につながり、
結果的に近道になるかもしれませんね。
6、コミュニティの活用、地域と医療機関
色々な患者の集まりあります。
その集まりがあることによって、患者自身が自分の時間をコントロールしていくきっかけにもなります。
また、患者と医療従事者が協力して地域医療を支える動きもあります。
特定の診療科の閉鎖、軽症患者のコンビニ受診、勤務医の負担軽減、
その地域によって、状況が異なりますが、
地域の住民や患者と医療機関が協力して、地域の医療を守っていこうと動きのことです。
患者と医療従事者の信頼関係を築く双方向のコミュニケーションですね。
また、高齢者とのコミュニケーションということも書かれています。
退行による理解力の低下。
例えば、認知症の場合、見かけは大人ですが、退行の結果、
子供のような状態に戻っているんだなぁ、そういう変化が起きているんだなぁ、
と考えれば、受け取り方も変わりますね。
「年寄り笑うな、行く道じゃ」なんて言葉もあります。
7、医師と患者の信頼関係の構築がコミュニケーションの質を決める
最後です。
「崇高な目的を持つからこそ、健全な経営を行わなければならない。
医療コミュニケーションの視点からも、そのことが必須である。」
と書かれています。
医師と患者の信頼関係の構築がコミュニケーションの質を決める、
ということで、その本質から各論点が、箇条書きにされています。
・医療行為の的確さ
・治療の上手さ
・患者を1人の人格として見る
・誠実で成熟した人格を表現する
・心身ともに清潔である
・普遍的な知識、発想ができる
・多様性の価値を知り理解できる
・論理的構造的に、かつ分かりやすく説明する
・医療従事者と患者の全てが医療チームを組んでいるという自覚を持ち、表現する。
大事ですね。
医療コミュニケーションについては、これで以上です。
コミュニケーションのあるべき姿を、この四日間で学んできた!と思います。
あるべき姿を知った上で、近づく努力をする、
ということが重要で、「分かるけど実行しない」ままでは、意味がありません。
日々、理想と現実のギャップを埋める行動をしていきましょう(^_^)v