【1026】専門性を結びつける地域の力とは何か?
日々の学びや気づきを言語化し、行動を変え、未来を変える一助に。
金曜日です。今週も、もうすぐ終わりますね。「3月は去る」と言われます。
眠たい目をこすり、珈琲を飲みながらも、限られた貴重な朝の時間、大切に使いたいものです。
今週から朝型生活にシフトすべく、更新(配信)時間を朝にシフトしています!
では、本日も、昨日の続きです。
医療経営士テキスト「介護経営」
について、です(読書通算965日目)
第5章は「介護サービスの戦略」です。
前回の内容はこちらから(^-^)
https://wakuwaku-kokoro.net/2021/03/medical-management-13-4/
目次は以下の通りです。
・介護サービスの体系化
・アクティビティの推進
・チームケアのマネジメント
・附帯業務、外部委託の効率化
・連携による事業適正化
【介護サービスの体系化】
サービスの形態も色々ある。
予防重視型、施設型、居住型、地域密着型、ケアマネジメント、評価・情報公開・苦情解決、
全てを貫く相談支援など。
どのような体系で取るか?
それは、何を目標とするかで変わる。在宅の暮らしの視点か、認知症への対応か、
どのような目標を掲げるかによって、何通りでも体系が考えられるし、
同じ目的であっても、サービスの流れの組み方は、「地域内で連携が可能な専門人材の配置によって異なる」。
重要なことは、誰が、何のために、何を担うのか、という意識を組み込むことである。
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その地域に適した体系は何か。
いくら目標が同じでも、他の地域の方法がそのまま役に立つ、使える、ということはあり得ないですよね。
人間性も違えば、社会資源も違う。参考にはすれど、そのまま輸入したとしてもうまくいきません。
参考にしながらも、自分の地域に適した形にアレンジする力が求められますね。
【アクティビティ】
大きく3つの概念がある。
・身体機能から見た行為する能力
・心の生き生きとした動き
・目的を達成しようとする活動
実際に稼働しているのは、身体機能部分がメイン。
また、それ以外の項目も準備はされているが、3つまとめて、住民の参加率は低い。
それは、なぜか?
単純に、「魅力がない」場合であったり、
参加したいが、「自分が参加してやれるかどうかわからない、ということで躊躇」する、
ということが想定される。
その要因は、情報の非対称性、公開性の不足に起因する。
ポジティブ・パーソン・ワークの体系も参考に。
認めること
交渉
共同
遊び
ティマレーション(アロマ、マッサージ等の相互行為)
お祝い
リラクゼーション
バリデーション(その人の現実と力を受け入れること)
抱えること
ファシリテーション(その人の失われた部分だけ支援すること)
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地域には、色々なイベントが用意されているが活用し切れていない、とすれば
「参加したくなる場になっているか」、
「その活動の状況を発信できているかどうか」という反省・改善が必要ですね。
せっかくイベントをしているのに、もったいないです。
知らせて来ないのであれば、仕方ないですが、
知らなければ来ようがありません。知らせる義務であり、喜びでもあるように思います。
【チームケアのマネジメント】
他職種から多職種へ。
専門性を否定するのではなく、「専門性を前提として、そこで明らかになった課題の相関性、
統一性などをもとにサービスの統合調整を行う」チーム。
ニーズや課題が、複雑化・混在化・多様化するなかで、
その人に必要な機能改善や、悪化防止等を達成するためには多職種の共同が必須である。
これらをマネジメントするケアマネジャーの持つ役割は非常に大きい。
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他職種から多職種へ、という表現が心に残りましたね。
他の人ですが、他ではない、という認識にあらため、共同する必要があります。
よく分からない言い回しになってしまいましたが、
専門性があるのは当然ですが、タコツボに入っていたらダメ、ということですよね。
どうすれば、タコツボから出てくるのか?
志、共通の目標があってこそ、だと思います。
そして、それをまとめるマネジメントの仕組みですね。
【附帯業務、外部委託の効率化】
医療法人に附帯業務(ただし本業あっての附帯業務)が認められる理由は、
地域包括ケアシステムの構築が重要な課題となる中、
地域における医療サービスの担い手である医療法人が福祉サービスや住宅サービスの領域も含めて
必要なケアを切れ目なく提供できるようにする
という政策的な目的に基づいたものである。
医療法人が可能な付帯業務については、法令に書かれている。(興味ある方は、ネットでググってみてください)
そこで、実際に事業展開する際には、地域のニーズに合わせていくことが重要である。
その一方で、医療や福祉、介護サービスを複合的に展開する法人として、
「どのような地域包括ケアの考え方」を中心に地域を支えていくのか、
という法人の理念と戦略に基づいた展開が求められる。
外部委託として、食事やリネン、清掃、消毒、産業廃棄物といった業務は外部委託されることが多く、
派遣人材の活用も外部委託である。比較的広い範囲で外部委託が活用されていることがわかる。
大事なのは、「地域のニーズを知り、それに対して法人はどのような存在になりたいのか」
という観点からコア業務を確定すること。
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何でもかんでも、やれば良い訳ではなく、あくまで「地域にニーズがあるのか」、
ニーズはあるのに、「地域で不足している事業は何か」、
その事業は、「収支等の観点から成立しうるものなのか」、
ということを踏まえて、自法人のコアとなる業務を考えたいですね。
【連携による事業適正化】
医療、介護、福祉分野は、事業範囲が非常に広く、
医療、介護、福祉の専門家が連携していく必要がある。
しかし、事業範囲が広い割には、個別で見るサービス内容は深く、狭い。
それらが有機的に結びつき、利用者の健康の向上のために動く。
ベクトルを1つに向けて、「利用者が価値を感じるものは何か」を知り、その向上のために
事業のイノベーションを図っていく。それが差別化となり、事業者の優位性を生じていく。
(結論)
医療、介護、福祉、という枠を超えた包括的なサイクルを提供する連携、
それらをマネジメントするケアマネジャー(介護支援専門員)の職務は、
これからますます大きくなっていく。
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専門化と連携。
医療、介護、福祉業界ほど、働いている人の「専門性」が異なる業界は少ないでしょう。
その中、ある程度、その専門性を知り、「結びつける」役割を果たせる人、機関があるかどうか、
それこそ、地域の力、と言えるかもしれませんね。
本日はここまで。では、また明日(^_^)v
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