【1381】外来機能 ー紹介受診重点医療機関って何?ー
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1381日。がみチャンネルより、中神がお届けします(^_^)
今日は、「紹介受診重点医療機関って何?」について。
前回に続き、患者、特に外来に関する内容について突っ込んでいきます。
というのも、外来機能報告制度が2022年4月から始まります。
診療報酬改定でも、外来の機能分化が言及されています。
例えば、保険外の「定額負担」を求める医療機関の範囲が拡大されます。
以下、2022年2月9日の厚生労働省の答申の「紹介状なしで受診する場合等の定額負担の見直し」を引用します。
・外来機能の明確化及び医療機関間の連携を推進する観点から、
紹介状なしで受診した患者等から定額負担を徴収する責務がある医療機関の対象範囲を見直す。
・当該医療機関における定額負担の対象患者について、
その診療に係る保険給付範囲及び定額負担の額等を見直す。
とあります。
そして、「紹介状なしで受診した患者等から定額負担を徴収する仕組みの見直し内容」は以下の通りです。
まず、今までの医療機関の対象範囲は、
・特定機能病院
・一般病床 200 床 以上の地域医療支援病院
です。上記に加えて、
・紹介受診重点医療機関、かつ一般病床200 床以上の病院
に対象が拡大されます。
上記の「紹介受診重点医療機関」とは、医療資源を重点的に活用する外来を地域で基幹的に担う医療機関のことです。
「医療資源を重点的に活用する外来」に関する基準を満たした医療機関に対し、
紹介受診重点医療機関の役割を担う意向を確認し、紹介率・逆紹 介率等も参考にしつつ協議を行う、
と言われています。
ちなみに、その対象となる医療機関は、
・初診に占める重点外来の割合40%以上かつ再診に占める重点外来の割合25%以上。
または、
・医療資源を重点的に活用する外来に関する基準を満たさない医療機関であって、
紹介受診重点医療機関の役割を担う意向を有する医療機関( 紹介率50%以上及び逆紹介率40%以上)
です。上記の条件に合致する医療機関を「紹介受診重点医療機関」として都道府県が公表する制度のことです。
ここで気になるのが「重点外来」って何?ということではないでしょうか。
以前、ブログで取り上げた内容を引用・改編です。
【医療資源を重点的に活用する外来】
基本的な考え方は、以下の3つの機能が考えられます。
以下の対象となる患者がどの程度いるのか、ということで判断されます。
1、医療資源を重点的に活用する入院の前後の外来
・Kコード(手術)を算定
・Jコード(処置)のうちDPC入院で出来高算定できるものを算定
・Lコード(麻酔)を算定
・DPC算定病床の入院料区分
・短期滞在手術等基本料2、3を算定
2、高額等の医療機器・設備を必要とする外来
・外来化学療法加算を算定
・外来放射線治療加算を算定
・短期滞在手術等基本料1を算定
・Dコード(検査)、Eコード(画像診断)、Jコード(処置)のうち地域包括診療料 で包括範囲外とされているものを算定
・Kコード(手術)を算定
・Nコード(病理)を算定
3、特定の領域に特化した機能を有する外来
・診療情報提供料Iを算定した 30 日以内に別の医療機関を受診した場合、当該「別の医療機関」の外来
などですね。
これらの患者の数字を算出する場合、同一患者で複数条件が重なって過剰に算出したりしないようにする必要がありそうです。
システムでサクッと出せる医療機関もあると思います。
エクセルを駆使して抽出する医療機関もあると思います。
どのような方法が考えられか、対象になりそうな病院は検討しておく必要があります。
どのような患者が多く受診されているのか、地域での役割を踏まえて、分析し、体制を整えていく必要がありそうですね。
この記事を書いたのは、こんな人。
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地方の中小病院に勤務する医事課畑出身の企画部門所属にする医療経営士2級。
名は、中神勇輝と申します。今年、医療経営士1級を受験予定。
(可能なら中小企業診断士も受験する予定。)
趣味は、ピアノとドラムと家庭菜園と筋トレ(HIIT最高!)と読書。
(記載内容は、所属する医療機関の発言でなく個人の意見です)