【1145】制度に「振り回されず」、制度を「使う」思考(地域連携パスを通して)
日々の学びや気づきを言語化し、行動を変え、未来を変える一助に。
9月に、医療経営士1級の試験があります。
受験するかどうか、7月中頃までの勉強の仕上がり具合で決めます!
しばらく、その学びをシェアしていきます。
今回は、「地域連携パス」について。
現在、診療報酬では、「大腿骨頸部骨折、脳卒中、がん」は評価されています。
この診療報酬の点数、届け出が結構手間です。
施設基準、算定要件、連携先とのやり取り、書類作成など。
届け出後は、連携病院との年数回の会合(情報交流の会)の開催。
また、対象疾患なら、どんな時でも算定できる、という訳でもありません。
急性期病床の病院から回復期、地域包括ケアなどのリハビリへの転院が対象。
自院の地域包括ケアから、他院の地域包括ケアへの転院は不可、などもあります。
いろいろ面倒です。
また、単体の点数だけで考えると、たいへん低い点数です。
なんでそこまでしてやるんだろう?と思います。
なぜでしょう?
連携する(顔合わせ)機会が強制的に作られることは、逆にメリットとも言えます。
きっかけがないと、あえてコミュニケーションを取ろうと思いません。
地域連携パスによって、地域の顔の見える化が少しでも進めば、やった甲斐も出ます。
ただ嫌々が強すぎると、ほんとに何のメリットもなくなってしまいます。
また、経営側も、現場側も、単純な点数のみ理解してしまうと、見誤ります。
紹介し、紹介される関係性は、単純に考えて「良い」ですよね。
単体の点数で見るのではなくて、
全体(連携が深まる、新入院患者数が増える、在院日数が短くなる)で捉える。
送る側、受ける側のやり取りをスムーズになるきっかけとして、制度をうまく使いたいですね。
とはいえ、現場の負担も大きいので、趣旨説明は、やはり必要ですが(^_^;)
では、また明日(^_^)v
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