【985】自らを守り、他者にも利益になる(書籍:医療経営士テキスト(上級5)医療ガバナンス(1)所感)

皆さん、こんにちは。中神勇輝です(^_^)

今回で、985日です☆

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では、本日の内容です。

■本日の内容は、以下の本から

「医療経営士テキスト(上級:5)医療ガバナンス(1回め)」

医療ガバナンス

です。(1日1読書957日め)

https://www.jmpshop.jp/products/list?category_id=124

試験用のテキストで通常の書籍と異なるため、ある程度、頭に入れていく必要があるので、
分割して読んでいきます(^_^)

1冊のボリュームにもよりますが、今回は、チャプター1~2章ごとにしますね。

では、読もうと思った目的、心に残った内容、感想などは、こちら(^-^)

■目標、狙い

ゴール

医療経営士1級の合格。

■個人的!要約

ガバナンスにより、自らを守り、他者にも利益を与える。
監督されるのは嫌だと避けるのでなく、活用し、発展していくもの。

■心に残った内容、感想など

では、今回から、新しいテキストです。

「医療ガバナンス」ですね。聞いたことがあるような・・・、しかし、
いまいち意味がよく分りません、そんな言葉です。

このテキストの副題として、
「医療機関のガバナンス構築を目指して」とあります。

特に、医療におけるガバナンスとは何か、について学べそうです。

それでは、中身に入りますね(^_^)

ポイント

1、全体の章構成

1)ガバナンスとは何か
2)コーポレートガバナンス
3)欧米の医療機関におけるガバナンス
4)ホスピタルガバナンスの理論
5)ガバナンスを取り入れた病院経営の実践

この5つの章からなります。

本日は、2つめまでを取り上げて所感を書きたい、と思います。

では、1つめの「ガバナンスとは何か」です。

2、ガバナンスの語源

ガバナンスという言葉そのものは英語ですが、その語源は、ギリシャ語、とのことです。

その意味は「船の舵を取る」です、なんかカッコいいですね!

「行動の指針や規範等によって舵を取る」ことが語源、ということです。
言葉の語源を知ると、親しみがわくので、とても良いですね。

そのガバナンスの種類については、様々な分野で使用されています。

ITガバナンス、コーポレート・ガバナンス。
そして、クリニカル・ガバナンスという新しい概念を提起されたのが、1992年のブレア首相。
医療らしい言葉が、出てきましたね!

3、コーポレートガバナンスの目的と変遷

二大目的がある、とのことです。

それは、

・経営の効率性向上
・経営の健全性確保

です。

よく言われる「コンプライアンスを守ろう」的な内容は、この後者にあたりますね。

次に、コーポレートガバナンスの変遷です。

「グループ経営、メインバンクなどからの関心メカニズムが力を失い、しかし、
従業員集団の自己防衛本能は強く残り、企業改革にブレーキがかかる状況である」と書かれていました。

人間、自分を守りたいですし、注目されないとつい悪いことをしたくなりますし、
できれば、新しい面倒なことはしたくないですから、ブレーキもかかりますよね。
組織といっても、人ですから、いかんともし難いものがあるでしょう。

それで、日本コーポレートガバナンスフォーラムの設立、
米国型コーポレートガバナンスなどの取り組みが行われて、経営の監視が行われてきました。

その中で、非営利組織に適用できそうな考え方の原則も紹介されていました。

・経営者は、効率的な経営を推進する
・取締役会は、経営方針、戦略について意思決定する
・業務執行者が、ヒト・モノ・カネなどの経営資源を用いて行う企業活動(経営)を監督する
・監督とは、動機付けと監視である

といったことです。

さらに、新コーポレートガバナンス原則では、

・業務執行者の功績評価を定期的に行うこと
・独立性を有する社外取締役を採用すること
・取締役会の議長と社長ないしCEOを兼任しないこと

などが言及されているということですね。

ざっくり言うと、「しっかり経営すること、それらが監督できる仕組みを作ること」でしょう。

それらの根底にあるものは、

経営が従業員との共同活動であるという考え方である。

そのため、従業員の対応や事業に対する情報開示、
事業目的等について共通認識にするための措置を講じていく。

と言われていました。従業員あっての経営、ですね。

4、コーポレートガバナンスの基準と定義

ここまで見ると、「マネジメント」と、何か違うんだろうかと思います。

ポイントは、以下に書かれている内容、と感じました、

コーポレートガバナンスは、
「倫理性、適法性、経営の効率性」の順に考えていくのが基準、とのこと。

先述の「監督機能」の通り、
まず、倫理的な面を重視する、次に、適法性を考えるということですね。
外部に対して、ということが、大きい、と思いますね。

5、コーポレートガバナンスの実務

どういったものがあるのでしょうか。

組織構造の基本は、「経営における監督と執行の分離」である、と書かれています。
しかし、実際は、分離し切れずに、兼任することも多い、とのことです。

コンプライアンス、という言葉自体は結構、耳にします。

社会的存在として、製品やサービスを社会に供給し、
一方で、経済的責任、そして倫理的責任を払う。
不祥事が起きると、顧客離れ、売り上げの減少、資金繰りの悪化、
社員の士気の低下、経営の動揺が起きる。

といったような悪循環、問題が起きないように、適切に監督「される」べきであろう、と思いますね。

また、コーポレートガバナンスの前提条件としての、
ディスクロージャー(情報開示)のことも触れられています。

株主のため、ステークホルダー(※)のため、ユーザのため、
適切に情報を発信していくことで、それらの方の利益にもなるし、自分たちのためにもなる。

(※ステークホルダーとは、組織の目的達成に影響を与える、あるいは与えられる団体又は個人のこと。)

6、ステークホルダー・ダイアログ

これは、簡単にいうと、コミュニケーションのことみたいですね。
相互作用、お互いを強化させる、発展させるなど。

取り巻く関係者から信頼を得ると同時に、説明責任を果たすことが必要だということです。
NPO、専門家、企業関係者、学生といった様々なステークホルダーと意見交換することで、
向上したり、課題の解決に繋がったりする、そんな事例もあるようです。

7、コーポレートガバナンスの強化

チェックする指標としては、
責任体制、経営の監督機能、執行体制、透明性といった観点があります。

仕組み化の一つとして、チェックする数値の設定も大事ですね。

■ベイビーステップ、結論(「■個人的!要約」と一緒になりました)

ベイビーステップ

ガバナンスにより、自らを守り、他者にも利益を与える。
監督されるのは嫌だからと避けるのでなく、活用し、発展していくもの。

以上です(^_^)v