【1011】推進担当者、仕組みがなければ、事業は進まない
日々の学びや気づきを言語化し、行動を変え、未来を変える一助に。
木曜日です。日本海側は、大雪で大変な状況です(^_^;
昨日に続き、医療経営士テキストです。
「保険癌診療/附帯業務」(3回目)です。
(日々の読書通算952日目)
(1回目) https://wakuwaku-kokoro.net/2020/12/post-1734/
(2回目) https://wakuwaku-kokoro.net/2021/02/medical-management-12-2/
以前の記事は、上記から、どうぞ。
では、早速、中身に入ります、
1、保険外診療、附帯業務における戦略的事業計画の策定
医療技術の進歩は留まらないが、公的医療費財源は枯渇していく。
自由診療(保険外診療)の収入は患者の自己負担に依存し、かつ、収益性が求められる。
多少、高額であっても、治療を受けたい、
そう思ってもらえるような集客の工夫や、他施設との競争意識が求められますね。
外部環境における機会や脅威、自己の強みと弱みの分析、それらを踏まえた上で、
有利な形での展開を検討する。
外部環境や内部環境について、なんとなく理解していても、
深掘りできているかどうか振り返ってみると、中途半端な状態であることも多いでしょう。
2、現状分析について
理念や経営方針等からの戦略方針決定、外部環境分析、内部環境分析の3つのモジュールから現状分析を行う。
経営戦略は、状況に応じて不都合な点は柔軟に変更していく、
というプロセス型戦略という捉え方が主流である。
内部環境分析として、財務安全性、収益性、患者数、患者満足度などの事業分析、
その他に、組織分析、コンプライアンスに対する評価、情報システム分析、医療技術評価、
教育研究状況分析などがある。
理念や経営方針に見合った未来を描き、現状を正しく認識することで、課題が見えます。
何事も言語化することが大事です。そこから皆との議論が始まりますね。
戦略策定の大枠については、以下の記事をご覧ください。
https://wakuwaku-kokoro.net/2021/01/medical-management-specialist-reference-book-1-1/
3、適応型戦略
拡大戦略(多角化戦略、垂直統合戦略、市場開発戦略、サービス製品開発戦略、浸透戦略)
縮小戦略(事業分離戦略、清算戦略、収穫戦略、削減戦略)
維持戦略(向上戦略、現状維持戦略)
理念、経営方針から戦略を立てますが、どの戦略が適切なのか、
選択肢が多ければ、考える切り口も多数できますので、知識をストックしておきたいですね。
4、市場参入戦略
自法人だけでなく、他の医療法人や事業部門の買収や合併、
事業開発、メディカルサービス法人の活用などにより、新しい保険外診療、附帯業務の参入も可能である。
何も全て自分で準備しなくて良い、ということですね。
大事なのは、その市場に参入することで、理念が達成できるか、ちゃんと事業性があるか、です。
5、実行計画策定
サービス提供戦略というものがあり、具体化戦略のことである。
サービス提供の前段階、患者や消費者へのサービスの実施、
サービスの提供の後段階の3つに区分して戦略を考える。
何事も行動してこそ結果が出ます。
その行動について、3段階に分けて考えてみる、ということですね。
マーケティングや、診療の実行、フォローアップ等である。
患者側ニーズを潜在的ニーズも含めできるだけ正確かつ十分に把握し得るように留意する。
マスコミ、フリーペーパー、ウェブサイト、ブログ、SNS等の活用。
来院者の再来の促進、フォローも重要である。
情報を集める、診療を行う、情報を発信する。
ファンになってもらえるよう、固定客化するよう働きかけることは大事ですね。
放っておいても、人が集まる、というのは、時代遅れですね。
ICT化が進む中では、置いていかれてしまいます。
6、人作り、仕組み作り
診療や事業の実行を更新するための組織文化創造、
組織体制構築、資金や人材、情報システム技術等の資源の準備、調達に係る計画から構成される。
実行計画の遂行には、推進者となるリーダーの養成が重要である。
事業計画や実行計画に基づき、正しく行動しなければ、実現できない。
個々の人の力を組織的に結束させるスキルを有するリーダーシップが計画の成否を最終的に左右する要である。
個人的には、一番の肝です。
いくらたいそう立派な夢があっても、行動しなければ、何も生み出しません。
理想だけ語るのは、誰でもできます。それを行動に移す人、仕組みが必要ですね。
もし物事が進まないのであれば、行動を阻害しているものは何か、
で考えてみると、ヒントが得られるかもしれませんね。
7、事業計画書の体制
1)要約
2)現状分析
外部環境分析
内部環境分析
3)戦略計画
理念、方針、目標
適用型戦略
市場参入戦略
競争戦略
4)実行計画、
マーケティング戦略
資金、人材、技術、情報戦略
行動計画
5)総括計画表
建築、人材、資金計画
上記のフォーマットで考えると、
抜けがなく、伝えるべき人に伝えるべき内容を伝えることができそうですね。
以上です。結構大事な内容でした。
では、また明日(^_^)v
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