【1023】地域包括ケアシステムを形作る地域の関係機関

日々の学びや気づきを言語化し、行動を変え、未来を変える一助に。

火曜日ですね。今日から朝型生活を目指すべく、更新(配信)時間を少し変えてみます。今日も、昨日の続きです。

医療経営士テキスト「介護経営」

について、です(読書通算962日目)

介護経営

https://www.amazon.co.jp/%E4%BB%8B%E8%AD%B7%E7%B5%8C%E5%96%B6-%E2%80%95%E4%BB%8B%E8%AD%B7%E4%BA%8B%E6%A5%AD%E6%88%90%E5%8A%9F%E3%81%B8%E3%81%AE%E9%81%93%E3%81%97%E3%82%8B%E3%81%B9-%E5%8C%BB%E7%99%82%E7%B5%8C%E5%96%B6%E5%A3%AB%E4%B8%8A%E7%B4%9A%E3%83%86%E3%82%AD%E3%82%B9%E3%83%88%EF%BC%91%EF%BC%93-%E5%B0%8F%E7%AC%A0%E5%8E%9F-%E6%B5%A9%E4%B8%80/dp/4890419403

第2章は「地域包括ケアの戦略」です。

(前回の記事は、こちら)

https://wakuwaku-kokoro.net/2021/03/medical-management-13-1/

とても大好きなテーマです。仕事でも、地域包括ケアの推進に、
自分の所属する病院がどのように貢献できるのか、
ということについて組織の形を考えたり、外部環境・内部環境を分析することが、
メインの仕事の1つになっていますので、非常に興味深いです。

第2章の目次は、

地域包括ケアシステムの考え方
地域包括ケアの方向性
地域包括ケアにおける介護保険事業の役割
地域包括ケアを支える介護医療サービス
多機能フル装備型経営

です。

ポイント

【地域包括ケアシステムの考え方】

地域には個性がある。

・・・自分だけの地域にいると気付きにくいので、どこかに見学に行ってみたい、と思いますね。
まずは、お話を聞くのも良いですしね。

実際に地域でサービスを担っている中核的な事業者のみが、その仕組み作りを行える、
経資資源、人材資源、つながり、情報資源を豊富に保有している中核事業者にしかできない。

・・・あらためて、自法人の役割を認識します。

広島県御調町(みつるぎちょう)の事例では、病院が中核事業者として、ベースキャンプとなり、
関係機関をつないでいる。

行政、医師会、訪問看護ステーション、保健福祉センター、地域包括支援センター、老人保健施設等、
これらを連携・集約させる力、専門職として現場の知識や経験を積んだもの、
広いネットワークを持つことに優れているマーケティング力があるからこそできる。

・・・・レベル高い!と思います。ただ実際、そうでないと、実現できませんし。
やはり、大事なのは、志の高さと行動力でしょう。

【地域包括ケアとは】

生活を地域単位でトータルに支える仕組みとして構想されたもの。
既存の保健、医療、福祉、介護のサービス資源とその機能の見直しが加えられていく。

フィンランドでは、予防的支援サービスが行われている。
生活の安全、メンタルヘルスの向上、日常生活力の促進、セルフケア円滑化の支援、
相互支援の円滑化、相談、観察、診断、リハビリ、活動性支援など。

直接、または間接的に協力して、作られていくシステム。

・・・時代も変われば、病院や施設に求められる機能も変わります。その中、
何を変えることが地域のニーズに合致するのか、よほど、考えていないと行動には移せません。
だからこそ、トータルで地域を考える「役割」を果たせる「人」が必要ですね。

自助が基本。
市民社会において誰にも当然に要求される生活自己責任。
その中、自助できないことを支援する。

市町村の役割は地域の介護ニーズの現状と変化を正確に調査分析し、
実情に即したサービス資源の調達配置を行うこと。

介護概念の整理。
活動支援、予防、健康増進、リハビリテーション、ソーシャルワークの関わり、
介護福祉士のコンピテンシー、職務範囲等が見直されていく。

・・・市民がしなければいけないこと。おんぶに抱っこでは、地域包括ケアシステムは
成り立たないこと。市町村だからこそできる公的な活動があること。
それぞれが持つ役割、責任を果たす必要がありますね、

在宅ケア
施設の拠点化
医療の機能連携
介護予防、地域生活支援の再編
生活支援と住まいの保証

を考える軸として、医療で何ができるのか、介護で何ができるのか、を検討する。

【介護と医療の連携】

地域包括ケアを支える介護サービスの主体として、
地域包括支援センターや介護予防事業所がある。

地域包括ケアを支える医療サービスの主体として、
総合病院、地域の診療所、訪問看護ステーション等がある。
病院にあっては、地域連携室がその中心となる。
介護医療連携による早期対応と継続的な対応が必要。

かかりつけ医とケアマネジャー、サービス資源の適切なパッケージ化、各種サービス提供の実施。

・・・介護、医療ともに役割があり、関係機関も多数あります。
これらをまとめ上げるのは大変ですが、助け合って、取り組まざるを得ない時期が来ていますね。

【ベースキャンプ】

多機能フル装備とは、
1つの事業所が地域独占的にすべてのサービス機能フル装備して提供する、という意味ではない。
ベースキャンプ機能を装備していることをいう。

ベースキャンプ機能とは、基本資源の補給基地機能、指令機能、緊急事態への対応機能、
関係方面との連絡調整機能などを行える状態のこと。

1法人でできるだけ多様なサービス機能を保有しておくことは、サービス提供の融通性、
規模の利益確保の観点からは望ましいが、資源の選択と集中を通じて確実にベースキャンプ機能を
果たしているかどうかをチェックしたい。

・・・リーダーは必要ですね。しかも、それなりの力がないといけません。
医療・介護そのものの力、関係機関をつなげる力、全体で物事を考える力、発信する力、
何がどこまでできて、何ができないのかを見極めて取り組んでいく必要がありますね。

ケアプロセスに沿ったベースキャンプ機能について。

自立して居宅で生活を営めるかどうか、という視点で見る。
営めるのであれば居宅生活の継続、
営めないのであればサービス付き住宅への移行、居宅以外の各種サービスを組み合わせる。

フィンランドのエスポー市の事例。
急性期から回復期、リハビリ、住まいの生活を支える地域の医師、介護サービス、
これらが絡み合っている。

・・・必要なケアの状態に応じて適切なサービスが提供できるようになるのは、
関係機関と連携することや、サービス提供に必要な資源が過不足無く、かつ共有されていてこそ、
ですね。

ベースキャンプ機能を進めるうえでの課題は、
地域のクリニックが専門化している現状に対し家庭医としての機能を取り戻せるか、ということ。
急性期医療の中核化と連携的な階層化を進められるか、ということ。

・・・差別化を図らなければ生き残れない、という価値観がある中で、
なかなか厳しい課題である、と感じます。

本日はここまで。では、また明日(^_^)v

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