【994】望んで受ける、必要性を理解して受ける治療と、 他人から強制されて受ける治療の違いとリスク管理

今回で、994日です☆

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では、本日の内容です。

■本日の内容は、以下の本から

「医療経営士テキスト(上級:8)医療事故とクライシスマネジメント(3回め)」

クライシスマネジメント

です。(1日1読書965日め)

https://www.jmpshop.jp/products/list?category_id=124

試験用のテキストで通常の書籍と異なるため、ある程度、頭に入れていく必要があるので、
分割して読んでいきます(^_^)

1冊のボリュームにもよりますが、今回は、チャプター1~2章ごとにしますね。

では、読もうと思った目的、心に残った内容、感想などは、こちら(^-^)

■目標、狙い

ゴール

医療経営士1級の合格。

■個人的!要約

望んで受ける、必要性を理解して受ける治療と、
他人から強制されて受ける治療。

その中で、本人以外の家族とコミュニケーションをとり、
相手が安心できる情報を伝えること。

どんな領域であっても、コミュニケーション、
相手に、意図や過程を伝えることが大事。

■心に残った内容、感想など

前回のまとめは、以下からどうぞ(^-^)
https://wakuwaku-kokoro.net/2021/01/medical-management-8-2/

前々回のまとめは、以下からどうぞ(^-^)
https://wakuwaku-kokoro.net/2021/01/medical-management-8-1/

ポイント

1、精神科医療・看護におけるリスクマネジメントの概要

特徴として、精神科医療は平均の日数が長いこと。

そして、問題になりやすいポイント、大きなリスクが2つあると言われています。

「拒絶」と「不信」ですね。

拒絶という点では、強い抵抗、力尽くの拒否、最終的に暴力のリスクにもつながりますし、
不信という点では、信頼関係がないため、治療拒否、いっそうの悪化ということにつながります。

通常の診療であれば、ある程度の理解があって、治療を受けますが、
精神科医療の場合、家族や職場の勧めによって、治療に入ることも多く、
本人との合意や信頼関係を作るのが難しいこともあります。

よって、保護義務者との連絡をとりながら進めていくことも重要、ですね。

2、精神科治療を受けるリスクのトレードオフ構造

3つ紹介されています。

・安全と人権とのトレードオフ関係
・患者と家族のトレードオフ関係
・病院と地域のトレードオフ関係

「人権を尊重しながら、障害を抱えた者との共生社会の実現を目指す。
精神精神医療の最大の課題であり、
地域社会においてのリスクマネジメントは配慮されなければいけない」

とあり、提供する医療に応じて、マネジメントすべき点は変わりますね。

3、安全問題

自殺及び自傷行為

隔離などの対応もすることがありますが、そこに至った結果のみを家族等に伝えるのではなくて、
「隔離は、本人の状態、観察、その上の経過であるという判断の上で行おうとしている」
ことをきちんと説明するかどうかが、信頼と、不信感を分ける分岐点となる、ということですね。

結果だけでなく、プロセスの部分や、なぜそうしたのか、ということを伝えることが大事ですね。

どの程度、行動を制限するのかということについては、
「その病院で、できること、できないこと」をしっかり伝えて、適切にリスクと向き合うことが大事です。

転倒、転落、誤嚥、窒息等の不慮の事故

これらにより、他科の受診による治療が発生した場合、別途、請求が起きることもあります。
その際に、問い合わせが来るのは、まずは、事務ですが、その時に、
情報が共有されていなければ、困るのは患者ですし、職員ですよね。信頼問題です。

情報共有がうまくいってなくて、トラブルに発生するのは、あるある、です。
最低限、現場での情報共有が必要であり、問い合わせに答えるようにしたからといけない。
説明をした上で、請求する、ということも1つの具体的なリスクマネジメントといえます。

他害行為

他人を害する。

精神科の病状の中核にあるのは、「他者からの被害感」と「強い自責の念」ですから、
そういった可能性がやはり高い、ということですね。

暴力や暴言のリスクについて、チェックシートを作成し、評価するなど、見ていくことが重要。
患者と、家族と、治療計画をしっかり立てて、許容できる範囲を明確に提示して、管理する。
防げることは防ぎ、できないことはできない、という治療契約を交わす必要がある、とのことです。

誤薬

患者自身が間違えて飲んでしまうこともあれば、本人に確認しても、間違えることもあります。
大量投与も含めて、救急対応ができるように訓練しておかなければいけないです。

無断離院

大事なのは、まずは院内及び心当たりのある所を探すこと
家族に事情説明し、許可を得て捜索願いを出すこと
連絡を待つこと

4、課題と展望

地域の救急ニーズと高齢化、認知症ニーズへの対応。
10年前から予想されていたことですが、今はさらに明確な課題になっています。
院内治療という局所でなく、地域、家族と病院の接点をとっていくことが大事ですね。

また、安全管理とは、別に当事者支援の機能が必要であること、
治療行為に伴う行動制限などのリスク予防について、その妥当性を評価できる仕組みを作ることに
ついて、書かれていました。

これで、医療事故とクライシスマネジメントは、最後です。

急性期医療、精神科医療、その役割において生じるリスク、そしてクライシスは異なりますが、
社会に貢献し続けることができるよう、マネジメントをしていく必要がありますね。

では、また明日(^-^)v

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