【1037】DPCという情報を有効に使えるマネジメント職に

日々の学びや気づきを言語化し、行動を変え、未来を変える一助に。

火曜日ですね。いかがお過ごしでしょうか(^_^)

今日から新しいテキストです。

医療経営士テキスト「DPCによる戦略的病院経営」(第1章「医療制度とDPC」)

です。(読書通算971日目)

【良い医療を提供するための材料】

医療技術の進歩、医療費増大の要因、健康への関心、財政赤字という現状に対し、
客観的なデータで、医療の実態に関する情報公開を進めることで、
医療にどれだけ多くの投資が必要かどうか判断する材料になる。

国民が求めているのは「安い」医療でなく、「質の良い」医療である。
その評価をDPCで行なう。診断群分類、傷病名、医療行為、副傷病、重症度等の
情報を集め、標準化につなげる。

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1施設だけで考えられることは局所的です。
それを日本全体(広くは海外)で分析し、個別性を大事にしながらも、
良い医療、コストパフォーマンスの高い医療が提供できるようにしていくことは大事ですね。

【医療の質を高める】

構造、過程、結果のSPOの視点で考える評価する。

・どのような人員、設備で医療で行うのか
・どのような過程で医療を行ったか
・治療成果等の予後はどうか

他院と比較する。

DPCのデータを用いて、情報の標準化を行うことで、
日常業務の結果として作成されるデータから、多施設比較を行うことができる、
それによって問題点に気づき、改善していくことが可能になる。

例えば、入院期間、抗生物質の使用量、術後創感染の発生状況、医療材料、など。

共通の比較単位が導入され、評価が可能になったことは、
これからの医療の経済性評価の動向に大きな影響を持つ。

医療の質に加えて、経営の質、制度の質も重要である。

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比較、大事ですね。過去との比較は自院内で可能ですが、他施設との比較は
簡単ではありません。国にとっては必要な情報を集めるということがありますが、
各医療機関にとっても使い方次第で相当有効になりますね。

【制度の課題と取り組むこと】

地域に求められる医療を行っていながら、経営的に成り立たないのであれば、
制度自体の問題も考えられる。

その問題怪傑に向けて、財務データ、DPCによって集めたデータなどをもとに、
制度改革に積極的に関わっていくことが求められる。
地域による医療の不適正配分をどのように是正していく、ということ。

課題は多い。

病院マネジメント職として、医療政策の動向、他施設のDPC情報、自施設のDPC情報を集め、
分析し、意思決定部門に報告する。その結果、意思決定が行われる。
そういったマネジメント職へ。

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データで医療を可視化することで、自院はもちろん地域の医療の現状分析となり、
対策を練ることで最適化につながります。
ただ、その「意識」がなければ、情報も宝の持ち腐れになってしまいます。
情報という資源を使いこなせるマネジメント職でありたいですね。

では、また明日(^_^)v

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